という訳で、新エリア解放を目指してメインクエスト進行です
※以下メインクエスト
「束の間の休息」「アーク再び」「友を思う」の
ネタバレを含みます
白竜の側から姿を消していたミシアルを探していた覚者は、宿屋の陰にひっそりと佇む彼女を発見する
「少しだけわたしのわがままに付き合ってくれませんか?」そう言うとミシアルはゆっくりと歩き出し、街の少女達がそうするように店先の装飾品を眺める
「時々、普通の十七歳の女の子だったら
どうだったのだろう――と思います」
「わたしも貴方に装飾品をねだるのかも
しれませんね」
ミシアルが垣間見せる、十七歳の少女としての顔
しかし彼女は普通の人間ではない…白竜付きの巫女なのだ
「あら?」
「白竜様は今、夢を見ているようです
ええ、感じるのです」
「空を飛んでいる夢です
この上を大きく旋回する夢――」
その夢の中で、街の人々は空を飛ぶ白竜を気にも留めないという
白竜が空を飛んでいた時代、白竜は風や雲と同じで「あるのが当たり前の存在」だった
そんなごく自然な風景の中で、空を見上げようともしない人々の姿に悲しさを感じてしまう理由を、ミシアルは語る
「もしかしたら、人々はもう白竜様を
必要としていないのかもしれない――
そんなことを思ってしまうからでしょうか」
「人々は白竜様のために戦うのではなく
純粋に自分の幸福のために戦う――
いえ、戦う必要すらないのかもしれない」
「世界はそれでもいいんじゃないか――と」
「とりとめのない話を――ごめんなさい
わたしには現実の生活がないから――」
「ただ、白竜様と人々を繋ぐだけの
日々だから――時に空想が過ぎるのです」
「大切な仕事ではあるけれど
わたし自身が何事かをなすわけではありません」
「巫女ではなくて覚者だったら
こんなことは考えないでしょうね」
「レオやイリスやあなたみたいに
たとえ戦場でも充実した時を過ごせる――」
「そんな気がします」
「もちろん、覚者として生きることは
大変なことだと思っています」
「でも、想像の中なら、楽しんでもいいですよね?」
「たとえば、ガルドノック砦から戻って
あなたと一緒に街を歩いて――」
「あら? 今日は少しだけ夢がかないました」
「――そろそろ、戻りましょうね」
「あの――今日はありがとう」
常に白竜に寄り添い、その意思を代弁する役目を果たす為に存在する巫女ミシアル
自分という存在がないように見える彼女にも、年相応に思う事があったのだ
彼女が巫女ではなく普通の少女、あるいは覚者なら…また違う表情をその顔に浮かべていたのかもしれない
「これは――
第一のアークと同じか?」
「ああ、俺にはそう見える」
ジョゼフを連れ、レオと覚者はバートランド平原に落下した第二のアークの調査に来ていた
ズールに扇動されているオークの戦い方といい、アークがもたらす変化というのはどのようなのか…それを調べに来たのだった
「クラウスはすでに
この紋章を見ていたのだな?」
「そのはずだ」
「いったい、この紋章には
どんな意味があるんだ?」
レオの問いに、ジョゼフが答えようとしたその時だった
「錬金術師ディアマンテスの」
「
はい、そこまで」
「ジョゼフ、久しぶり」
「得意になって喋ってると
殺しちゃうよ?」
「もっとも、誰もここから
出す気はないけどね」
「元気そうだな」
「レオのおかげ」
「
あっさりわたしを切り捨てようと
してくれた、あんたのおかげ」
そう言うと持っていた命の器を掲げるイリス
呼応するように、巨大なゴーレムが姿を現す
「おい、ジョゼフを神殿へ送り届けろ」
「そうはいかないな
物知りさんは邪魔だからね」
「そのデカイのを頼む
俺はイリスを引き受ける!」
という訳で戦闘パートです
敵はレベル46のダムドゴーレム一体です
こちらの編成は54ソーサラー・53セージポーンと54ソサポーンだったので、タゲを取ってもらってサンダーレインで集中攻撃してさっくりクリアしまして
黒鉄の巨人兵を破った覚者達だったが、そこに別の敵が迫り来る
覚者達で追っ手を食い止め、その隙にレオとジョゼフは脱出を計り…
「ああ、ハインツ、丁度良かった
わたしを神殿まで連れて帰ってくれ」
「それはもちろん!
このわたしと――」
「ローガンとデュークにお任せください」
「世話になったな
年寄りの世話は終わりだ」
「では、神殿で会おう」
ジョゼフが古文書で調べたところによると、あのアークは命をエネルギーへと変換する装置なのだと言う
それは人が竜力と呼んでいるもので、読んで字のごとく人を竜へと変えることも出来る強大な力…しかし竜に姿を変えることは出来ても、決して人が竜そのものになる事は出来ないと語るジョゼフ
今すぐにでもあのアークを破壊すべきだと主張するが…
「ジョゼフ様――僕は反対です
破壊よりも利用することを考えるべきで――」
「クラウス、それ以上は言うな
錬金術の復活を叫ぶ者をここに置くわけにいかん」
「わたしに意見するのは構わぬが
あれを利用したいなどと二度と口にするな」
「どれほど魅力ある秘術でも
人を惑わす力には手を出してはならんのだ」
「ジョゼフ様――」
「かつてこのレスタニアは
黄金郷メルゴダを首都として――」
「この上ない繁栄の時代を
おくっていた」
「理に従い、竜が選び出した
ひとりの覚者ゴルゴラン」
「彼が竜の指導の下、王となって
世を治めた」
「その王の手足となって
都市の生活を支えたのが――」
「そう――
錬金術師のディアマンテスだ」
「ディアマンテスは
野心を咥えて生まれたような男でな――」
「まあ、その野心があったからこそ
偉大な錬金術師になれたともいえるが――」
「そもそも錬金術は世の理の外にあるものを
掴もうとする研究――」
「となると、あの男が道を外れたのも
当然かもしれん」
「ディアマンテスは王をそそのかして
あろうことか、白竜を裏切らせたのだ」
「人間が竜を支配すべきだと
ゴルゴランに説いたのだな」
「そのあげくに――」
「錬金の秘術を使って
王を竜に変えてしまった」
「ゴルゴランが覚者として
白竜から受け取っていた竜力――」
「その竜力を術で増幅した
不完全な竜――」
「完全を求めて彷徨う――
人でも竜でもない亜竜――」
「そう――あの、彷徨える《黄金竜》が
ゴルゴランのなれの果てだ」
「黄金竜と白竜が戦った――
300年と少し前のことだ」
「戦いの最中(さなか)――」
「白竜は背後でうごめく
理の破壊者ディアマンテスに気がついた」
「そして、力を振り絞り――」
「悪しき錬金術師が支配する
メルゴダをこの大地から消し飛ばした」
「黄金の輝きもろとも――
文字通り、消した」
「以来、新しいレスタニアの歴史が始まり
現在に至っている」
「かつてより繁栄しているとも
平和だと言うつもりはないが――」
「この愛おしい世界にまた脅威が現れた
ディアマンテスは諦めていなかったのだ」
「となれば我々がすべきことはひとつ!
脅威――即ち、飛来したアークの排除である」
「アークはレスタニアに仇なす厄災を運ぶ船
放置すればアークが次のアークを呼ぶ」
「皆で知恵を出し合い破壊の方策を見つけ出し
力を合わせて事を為すのだ」
そんなジョゼフの言葉に、クラウスは声を荒らげて反論する
「ジョゼフ様、僕の進言は無視ですか!?」
「クラウス、場をわきまえよ」
「この場での発言は――
わたしに楯突くのとは訳が違うぞ」
すると、クラウスの様子を見ていた騎士団長のゲルトが口を開く
「穏やかではないな」
「察するに――例の噂が関係あるのか?
ここに錬金術師の子孫がいるとかいないとか――」
「血で継承されるものなどありません
その者の言動で判断すべきです」
クラウスに両親はおらず、神殿で育ったという話である
果たして、ゲルトの言う錬金術師の子孫とは…?
と、そこに
「待ってくれ」
「レオ!?」
「話は聞かせてもらった」
「クラウス――ここはジョゼフに従おう」
「ジョゼフ、アークを破壊する方法を
探す必要があると言ったな」
「それはあんたとクラウス――
必要であれば騎士団に任せてもいいか?」
「俺たち覚者には休息が必要だ
アークへの遠征でそれが身にしみた」
休息という意外な言葉がレオの口から出たことに、少し驚いた様子を見せるジョゼフ
「おまえがそんなことを言うとは
よほどのこと――」
「ああ、任せてくれ
クラウス、ここはレオに免じて――いいな?」
「――はい」
渋々頷くクラウス
しかしこんな大事な時に、レオはどうしたというのだろうか?
レオに話を聞きに行くと…
「悪いが頼みがある
事情を知るおまえにしか頼めないことだ
休息はそのあとにしてくれ」
頼みというのは、イリスのことだった
あの時アークでレオはイリスに、東部ザンドラにあるゾマという辺境の村に身を隠せと伝えたらしい
洗脳されているとはいえ、イリスはもはや神殿の人間にとって敵勢力と認識されていてもおかしくはない…討伐隊が派遣される可能性は否めないとレオは言う
”俺が行くまで命がけで身を隠せ”
レオの伝言を伝える為、覚者はイリスが隠れているゾマ村へと向かう
という訳で、いよいよザンドラ禁域に次ぐ新エリアを目指して出発です!
ゾマへはバートランド平原にある禊の神殿の屋上から向かいます
なかなかの眺め
で、ゾマのリムストーンを解放しまして
メインクエストのイベントに戻ります
”もし来てくれたのなら丘の上で会いたいな”
イリスがレオに向けて残したであろう書き置きを手がかりに、覚者はイリスを発見する
「あれ?」
「なんだか、久しぶりだね」
「一番最近会ったのはキノザ――
ううん、《禊の神殿》だ」
「あの時は迷惑をかけちゃったな」
「
いや、違うよね?前回会ったのはアークの中だった」
「あの時、あんたもいたよね?
レオと一緒に――」
「ねえ、レオは?」
「そう――来てないんだ
え? 伝言?」
「命がけで身を隠せ――か
うん、了解」
「じゃあ、こっちからもレオに伝えて」
「村に迷惑をかけたくないから山に隠れるって」
「――ふう」
「さて、わたし、行くよ
――神殿のみんなによろしく」
洗脳されているのか正気なのか
イリスの心のありかは、もう誰にも分からない…