展望城の奪回に成功し、ネド王子率いる解放軍が次に目指すのは王都メガド
その奪回の足がかりとするべく、ジリアン達は北の地に拠点を置くことに
ジリアン:これから先のことは、将軍から聞いてる?ジリアン:この使役獣で、人の足では越えられない
切り立つ岩山を強行して北の大地へ入るネド王子:街道の関所は敵の制圧下にあるので
過酷な道を選ぶことになってしまいました
ガルドリン:毎度毎度
もう慣れてきたぜエリオット:この獣、突然暴れたりしないんですか?
ジリアン:大人しいヤツを選んでみたつもり
保証はないけどねジリアンと白竜の覚者達は、使役獣に乗り険しい岩山を越える
そして北の地を目指し…
ジリアン:やっと着いたよ――
ほら、あれが――ジリアン:王都メガド――ガルドリン:で? メガドは今、どんな状態なんだ?
ジリアン:敵の本拠地になっている
それ以上は分からないジリアン:わたしの父もメガドの防衛部隊だった
真っ先に逃げたみたいだけれどね
リズ:そうなんだ――
お父さんには会えてないの?ジリアン:父は逃げた
それ以上の興味なんてない――そして一行は、洞窟を抜けた先にある警備塔へ
魔軍の占拠から解放し、新たな拠点にネド王子を迎え入れる
兵士:もしやネド王子!兵士:王子、よくぞご無事で
ネド王子:どうか顔をあげてくださいネド王子:僕を逃がすために戦ってくれた
あなたたちの勇姿はけっして忘れません
兵士:なんとありがたいお言葉
亡き同僚たちにも聞かせてやりたかった――兵士:メガド陥落後――なんとか神殿だけはと
粉骨砕身して参りましたが
兵士:オークと異なる、恐ろしき者が現れ 一同は総崩れに――
メイロワ:恐ろしき者――とは?兵士:真っ黒な鎧に身を包んだ恐ろしい騎士ですガルドリン:あん!? 真っ黒な鎧だあ?
エリオット:黒い鎧は珍しくもないでしょうけど
ひとりで戦況を変えるほどの騎士は――
リズ:あの、フィンダムを乱した黒騎士ってこと?
闇に送り返したのに?ガルドリン:本格的に俺たちの出番になりそうだな――
なあ隊長兵士:時に、そこにいるのはジリアンか?兵士:父上は我々をここへ寄越すために戦い、散った
誠に立派な最期であった
辛い報せだが――伝えておこう――ジリアンの父は卑怯者などではなく、王都を守る者としての務めを果たしていたのだった
ジリアン:父は優しかったけれど臆病もので
戦いからはいつも逃げていた
ジリアン:それをあちこちから聞かされて
バカにされて――
そのうち父を嫌うようになったのジリアン:でも――
本当は、大事な時には、誰よりも
勇気を振りしぼることができたんだ――
ジリアン:ずっと誤解していたよ
許してくれるかなそして白竜の覚者達の前に再び浮かび上がった、黒騎士の影
アッカーシェランを脅かす悪しき竜との関係と、その真の目的とは一体何なのだろうか…?