レベル13~14の低レベルパーティで砂丘のカニを狩りつつ、
釣りをしていた自分がまず気づいたのですが
レベル55の【ナイト】と【竜騎士】が2人で、自分たちパーティの釣っていた雑木林内のモンスターを次々に倒していたのです
特に一番パーティ内でうまいカニ・ゴブを重点的に
獲物があまりうまくない兎くらいになってしまったので、【キャンプ】変更を余儀なくされました
アウトポスト付近
カニを狩っていると、先ほどの【ナイト】と【竜騎士】がパーティに付いてきました
そして自分が弓を構える間に目の前から挑発でモンスターを横取っていったんですよ
何か恨みでもあるのか
カニがまずくなってきた頃、今度はトンボと羊を狙うことにしましたが、レベル差もあってか奴らの釣りのスピードが半端ない
というか、奴らが目を離したすきに釣ろうにも【挑発】で後ろから奪われていく
さすがに、
わざとこんなことをやってるんだなとは思ってましたが
更に行動はエスカレートしていって、
ただ【竜騎士】は倒しもしないのに横取りして相手から獲物を奪ってまで膨大なトレインをし始めr
パーティが釣りをする間は釣り主の後を付けていって、パーティが戦闘中ならトレインで突っ込み、真ん中で突っ立ったりして相当邪魔!!
パーティの皆でそれに耐えていたのですが
遠隔武器を使っていると構える間に取られるので、いつのまにか獲物を確保するために強さを確認する暇もないまま挑発で釣りを続けるパーティ
だけどレベル15帯パーティがそんな危険な釣りを続けていられるはずもなく、
とうとう【とてもとても強い相手です。】のゴブに前衛2人が倒されてしまいました
orz
そのとき
今まで黙っていたPLの、【黒魔道士】のタルさんが突然【竜騎士】の元に向かうとトレインに向かってスリプガIIとサンダガIIをぶつけて一掃
黒魔道士さんは【竜騎士】に何故こんなことをするのか聞いたのですが、その問いかけに【竜騎士】は
『狩る獲物が居ない中で君達パーティがどうやって死ぬのか試そうと思って』
と、答えたのです
今時こんな露骨な。
これは間違いなくPKだろおおおおおお!?
そして思う壺にハマってしまったというわけですよ
獲物を取られないよう釣りを急いだ結果、何回か倒れている訳ですから
『たかがゲームにむきになって馬鹿じゃないの?』
そういう【竜騎士】に、タルさんは何かを話し始めました
長い文章で全ての正確な意味は読み取れなかったのですが、どうやらそれは「FFXIはオフラインゲームと違って、たくさんの人と楽しむゲームなんだ」と言うことを話しているようでした
『ただのゲームなんだよ』
その後も【竜騎士】の釣り攻撃の中で狩りは続きました
本当はとっくの昔にパーティを解散してしまっても良かったのかもしれませんが、誰もそんな事は言い出さなかったんで
自分と同じで、しゃくだっただけなのかもしれませんが
ずっとタルさんは【竜騎士】に話し続けていました
普段からまじめな人なのかもしれないけど、何よりFFXIへの愛着を感じました
時間が経つにつれ、始めはほとんどタルさんの話を無視していた【竜騎士】の、返事の数が増えていくと同時に、邪魔の数が減っていき…
そして邪魔をするのを止めていました
驚くことに、【ナイト】と【竜騎士】はタルさんの前に並んで、黙ってその話を聞いていたんです
暫くして【ナイト】は去っていき
【竜騎士】もタルさんのデジョンIIに送られていきました
『君達の黒魔道士は間違っていない』
と、そう言い残していきました
2人が去ったその後、黒タルさんを皆で賞賛で出迎え、30分ほど狩りをしてパーティを抜けました
荒らし行為をする相手にまっすぐ話しかけ続けたタルさんや、最後はその話を受け入れて自分たちのした事を認めて手を引いたあの2人
やっていることはゲームでしかなくても、そこにある人間性は人を傷つけることも心を動かすことも出来る本物のものだということを再確認した、午前のとある砂丘でした。