忍者ブログ
  • 2024-11-23

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 2009-07-10

【架空創作表現規制禁止の法制化】運動②単純所持禁止「ゲエーッ!?エロ本だ逃げろー!!」

長文になるので出来る限り目に優しい色に。







今日は《単純所持禁止》に焦点を当ててみたいと思います。
まず口が酸っぱくなるほど申し上げておりますが自分は児童ポルノ反対です。
写真を取られた被害者はそれから先一生脅えながら生きていかなければいけない、そんな事態はあってはならない事です。ですから、児童ポルノ写真の単純所持禁止自体にはむしろ賛成です。

何が問題なのかと言いますと
規制されるべき対象の基準の曖昧さを危険視しているのです。



で、児童ポルノ禁止法改正案では実際に被害者のいる写真や動画以外にも、人権すら存在しないはずのアニメ・漫画・ゲームのキャラクターにもその《単純所持禁止》を適用しようとしています。

エロゲだろうがAVだろうが、18歳以上と明記しても見た目が童顔ならそれも禁止です。画風によって見えるか見えないかは変わってくるでしょうから、極論ですが童顔ぽい顔しか描けない画家さんは路頭に迷うことになるのでしょうか。
成人していても子供の格好(中学生の制服など)をしていれば即アウト。
性的感覚を刺激しない裸ならギリセーフという所持禁止賛成派の意見もあるようですが、少年漫画には狙った表現もあるので。てか年頃の少年をターゲットにしているのだからそういう狙いも手段な訳ですよ。
鬼の手先生や女形学園モノなどの某漫画はこれでもう廃棄処分ですね。まず私は逮捕されます。

これらの表現が含まれるアニメ・漫画・ゲームを売っても買っても読んでも描いても拾ってもアウト。単純所持禁止によると、地面に落ちていたら触れずに警察署まで連絡して確保しに来てもらう、と。川原にエロ本とは言いませんが、そんなくだらない物をテロの爆弾か何かみたいに扱う時代が来るんですね、これは笑えない。



「ロリ好きの変態じゃないから自分や一般人は関係ない」

因みにこの《単純所持禁止》の最も危ぶまれる問題は冤罪です。
冤罪なら児童ポルノ禁止法が及ぶ日本国内に住んでいる人なら全員その危機に晒されます。
一応、賛成派の先生方は『性的好奇心を満たす目的でなく所持するならOK』とおっしゃっており、一見「家族写真でも駄目なのか」「プールや風呂関係の思い出は残せない」「画像を一方的に送信されても逮捕」などの反発を退けたようにも見えます。
しかし、結局のところそれを判断するのは逮捕する側である警察などなど。仮に児童ポルノ画像愛用者が見つかっても「ハイ!!ハァハァする為持ってました!!」といっそすがすがしいほどの自白をする人間が何人いるというのでしょうか。逮捕されると分かっていて。

そうなると警察の独断と偏見によるのでは。
そいつがロリ好きそうなヲタに見えたら自白するまで待つのでしょうか。逆に、とても誠実そうな若い女性が「これは何かの間違いです!!」と泣いて訴えれば釈放するのでしょうか。もし前者が冤罪で、後者が児童ポルノ犯罪者だったら。
極論とおっしゃる方も居るかもしれませんが、思い出して下さい。ついこの間、2歳の自分の娘を児童ポルノ目的で撮影した若い母親が存在します。

逮捕する対象は判断する警察側にも寄る…法律で規制するにはあまりにもあやふやな天秤です。


因みに日本ユニセフ協会(皆さんのよく知っている『ユニセフ』とは無関係の組織)のアグネス・チャンの主張によると冤罪は、
『今まで外国で逮捕された人は大量に所持している人に限ります。単純所持を禁止している国のなかで、冤罪の問題が起きていないのはとっても心強いです。きっと日本でも、大丈夫と思います』

単純所持禁止による冤罪は世界のどこを探しても無いそうです。
少なくともアグネス・チャンさんの知っている限りでは。
実際に冤罪は起きています。
国の大事な話し合いで、嘘か本当かも分かってないことを堂々と主張できる事自体どうなのかって話にもなりますが…。

=外部リンク=
児童ポルノ画像がダウンロードできない偽リンクをクリックしただけで逮捕、有罪に(GIGAZINE)
ttp://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080323_fbi_fake_hyperlink/

こちらの記事を読んで下されば、実際に起きている《単純所持禁止》の海外での実態がお分かりいただけると思います。
「まだ規制してないのは日本だけだって!急げー!」とばかりに禁止しようとしていますが、先に施行されている海外で実際に起きている事が日本だったら大丈夫だなんて本気で思っているのでしょうか。
『きっと』大丈夫だなんて、持ってのほかです。

単純所持禁止で本当に性犯罪は減らせるのか。
被害者の実在しない架空のアニメや漫画・ゲームまでもが所持禁止の対象となった理由は「それに悪い影響を受けて犯罪に走る者が増える」とそういう理由でしょう。
科学的にはっきり証明できたデータなら「ああやっぱり漫画の見過ぎは毒だねー」って事になるのでしょうが。実際そうでもないのです。

イギリスでは単純所持禁止施行後、むしろ性犯罪が増えている始末。「被害者が児童に限らない性犯罪の全データ集計してそれで増加って言うなんてどうなんだ」って意見もありますが、悪影響があると言って大量の、それこそ有名な少年漫画や有名モデルの普通にきれいなだけの写真集まで闇に葬るぐらいの極端な所持禁止を施行するのですから、むしろ「児童のみ」守る効果を期待するのではなく、全体的な性犯罪にも影響を与えられるぐらいの根拠は欲しいものです。


アグネス・チャンさんはこうおっしゃっていました。
「どうか、理解してください。子供たちを犠牲にして、欲望を満たすのは許せるものではないのです。子供はおもちゃではない、ものでもない、人権を持っている大切な存在です」「どうか、子供たちを私たちと一緒に守ってください」

んなこた賛成派だけじゃなく反対派だって誰もが分かってる。
これでは改案に反対する側が児童ポルノ幇助組だとか子供の事を考えていないから反対出来るとか、そんなイメージが付いてしまいそうな気がしますが。
少なくとも、反対派である自分が本当に言いたい事は、極端な所持禁止などの規制による「それっぽい表現」という理由だけで沢山の文化が捨てられ、不特定多数の国民が冤罪の危険に脅える世の中になってしまうこと。
一番大切なのは実質児童を守ることに繋がる運動ではないのでしょうか。
こんな大きなリスクを抱えた極端な法案の可決をめぐって、賛成派vs反対派とやんややんや大騒ぎしている場合ではないのは明らかで。

もっとやりようがあるはず…なのです。





引き続き、現在の児童ポルノ禁止法改正案に意義を唱えつつ、
児童ポルノに断固反対することをここに宣言する
PR
この記事にコメントする
お名前
コメント
パスワード
ワイルドハーツ海賊団
©copyright 2018 Roard All Rights Reserved.