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  • 2024-11-26

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  • 2012-10-12

きのう撮ったSSが600枚だった件-前編

信じられるか…昨日の一日で撮ったんだぜ…?
という訳でさすがに量が多すぎてまたもや前後編に分けました

昨日で最新記事まで書き終える予定だったのに、アトルガンミッションのイベントぱねーっす;


=== Area: Aht Urhgan Whitegate ===

Naja Salaheem : 最近ね、
 あたいの心の家には高揚ってヤツが
 住み着いててさ♪
Naja Salaheem : あんたもうちの社員だ。
 当・然、あたいの高揚がなんによって
 もたらされてるか、わかってるだろ?
Naja Salaheem : そうだよ~♪
 ご存知のように、ここんとこ
 我が社の業績が上向いてんのさ。
Naja Salaheem : い~感じでね!




何だか様子がおかしい…じゃなくてやけにご機嫌なナジャ社長
これからは社員を大切にしなければならない、と逆に鳥肌が立ちそうな事まで言い出しているのだが
アブクーバ曰く、カラババ大使との一件以降なぜか以前にもまして経営に気合いが入っているのだという

Abquhbah : しかし、
 あのご満悦ぶり……しばらくは
 そっとしておいた方がいいかもです。
Abquhbah : ……あっ!
Abquhbah : でも、ひょっとして
 来社されたのは、何か急ぎで
 社長に伝えたいことがあったからじゃ?
Abquhbah : ご安心ください。
 僕、ちゃーんとうけたまわりますよ。
Abquhbah : Roardさんには
 借りもありますし。


そこで冒険者は、カラババにアフマウと会っておくようにと言われていたので彼女の事を聞いてみる事に
すると

Abquhbah : アフマウさま、ですか?
Abquhbah : あっ……
Abquhbah : ……。
Abquhbah : あわわわわわ……。
Abquhbah : ナジャ社長!
Abquhbah : ナジャ社長っ!
Abquhbah : ナジャ社長っ!!
Naja Salaheem : ……んなっ、な、なんだい。
Naja Salaheem : ったく……急にあたいのそばで
 大声はりあげるんじゃないよっ!
Abquhbah : こっ、これのこと……
 すっかり、うっかり忘れていました……。
 す、すみませんっ!

Naja Salaheem : !!
Naja Salaheem : こ、こいつは……
 双頭の蛇の封じ蝋……まさか……
Naja Salaheem : 送り主は……
 ……ラズファード、
 さ、宰相さまじゃないか!
Naja Salaheem : 待てよ。
 宛名は……と。
Naja Salaheem : ………………。
 Roard……親展!
Naja Salaheem : あんたを
 ご指名だとさ……。
Naja Salaheem : もし、よろしければ
 あたくしめにも読み聞かせて
 もらえますかネェ?


宰相ラズファードから、直々に冒険者宛ての書状だった
内容は、急ぎ皇宮に来るようにとの呼び出しのようで

Naja Salaheem : ひとつ、
 ご進言してもよろしいでしょうか?
 Roard一等傭兵さま。
Naja Salaheem : その文面から
 お察しするにラズファードさまは
 た・い・そ・う、お急ぎのご様子……。
Naja Salaheem : もう、おわかりだね?



Naja Salaheem : だったら、
 ただちに皇宮に向かいな!!





そして皇宮へ向かう冒険者
例によって門番に止められるが、宰相からの召喚命令だという事を伝えて通してもらう事に

Arzizah : ……なぜ、傭兵風情が?






Razfahd : よく来てくれた、
 Roardよ。
Razfahd : エジワ以来だな。
Razfahd : 今日、
 来てもらったのは他でもない。
 君を優秀な傭兵と見込んでのことだ。


ラズファードが頼みたい内容というのは、アフマウの捜索だった
不滅隊のアミナフによると、アフマウは恐らくアヴゼンを探しに出て行ったものと思われ、メネジンを連れてエジワ蘿洞に向かったと推測しているらしい

Raubahn : 先に、我々は
 リシュフィーという者を派遣してはいる。
 しかし、1人ではなんとも心もとない。
Amnaf : 不滅隊が迎えに来たと
 知れば、アフマウさまはお隠れになり
 出てこない可能性もありますから。
Raubahn : Roardよ。
Raubahn : 宰相様の御下命である。
Raubahn : ただちにエジワへ急行し、
 不滅隊隊士のリシュフィーと合流。
Raubahn : 手分けして、
 アフマウを捜索せよ。


=== Area: Aydeewa Subterrane ===


しかし一方、エジワ蘿洞では…



不滅隊のリシュフィーは、何故かエジワ蘿洞のど真ん中で気を失っていた
キキルン達に目を付けられ、金目の物がないか調べられているところに冒険者がやってくる


Rishfee : ううっ……
Rishfee : ……う~ん、
 母さん……まだ眠いよ……。



Rishfee : !?
Rishfee : ……き、君は、山猫の……。
Rishfee : すまない。
 気を失っていたみたいだね……。
Rishfee : なんで、この僕が
 足音はおろか、忍び寄る気配すら
 察知できなかったのか……。


どうやらリシュフィーは、何者かに背後から襲われて気絶していたようだった



Rishfee : 気づいたときには
 もう、そいつは背後に……。
Rishfee : ……やつは
 いったい、何者だったんだろう?
Rishfee : くそっ、
 こうしている間にもアフマウさまが……。


そこで冒険者が宰相の命令で来た事を伝えると、アフマウはもうエジワ蘿洞にはいないだろうと言うリシュフィー
気絶させられる前にリシュフィーが見つけたアフマウ達の足跡は、トボトボと外へ向かっていく様子のものであったからだ

Rishfee : でも、だいじょうぶ。
 行き先の心当たりはある。
Rishfee : 「ワラーラ寺院」だ。
Rishfee : 間違いない……。
 きっと、あそこにおられる。
Rishfee : さぁ、行こう!
Rishfee : うっ!?
Rishfee : いけない……
 ……目眩……が……。
Rishfee : ……Roard。
Rishfee : すまないが、
 先に、急ぎ皇都に戻って
 アフマウさまを確保してくれないか?

Rishfee : 僕は……
Rishfee : 僕はなんとしても
 他の隊士より先に、アフマウさまに
 会わねばならないんだ……。
Rishfee : 頼む……!


=== Area: Aht Urhgan Whitegate ===


そして冒険者がワラーラ寺院へ着くと、そこに現れたのは

Gessho : おお~!
Gessho : いや、
 此は奇遇。
 Roard殿ではござらぬか!




ゲッショーだった
どうして冒険者がここにいるのか聞いてくるが…

Gessho : 面会?
 ほう、誰にでござる?
Gessho : ……傀儡師?
 人形廻しを生業とする芸人風情を
 なぜRoard殿が?
Nadeey : ……いま、
 無手の傀儡師と……
 そう、おっしゃいましたか?


傀儡師と聞いて顔色を変える、僧ナディーユ
ナディーユはアフマウの事を何か知っているようだった

Nadeey : 仕方ありません。
 正直にお話ししましょう。
Nadeey : このままでは、いずれ
 見つかるのも時間の問題でしょうから。
Nadeey : ……どうせならば、少しとはいえ
 当寺にて開祖ワラーラさまの教えを学ばれた
 あなた方の判断にゆだねてみましょう。

Nadeey : ……無手の傀儡師は
 ……アフマウは、
 当寺でかくまっております。
Gessho : !
 皇国の捜索人を
 かくまっておられる……と?
Nadeey : はい。
Gessho : 其は、
 大罪ではござらぬか!
Nadeey : 確かに、
 おっしゃるとおりです。
Gessho : ……しからば、何ゆえ?




ナディーユは、アフマウの過去について語り始める…

アフマウは元々皇族だったが、6歳の頃に母親を亡くしワラーラ寺院に預けられる事になった
そこで学僧とともに勉学に励み、傀儡の技は門前の大道芸人にこっそり教わっていたのだという
高額であるはずのオートマトンはどうやって手に入れたのか?と首をかしげるゲッショー

Nadeey : 当寺に来たとき、
 すでにアフマウは連れていたのですよ。
 2体のオートマトンを……。
Nadeey : 1体は母から……
Nadeey : もう1体は
 兄からもらったものだと、
 あの子は紹介してくれました。
Nadeey : ふふふ……そうそう。



Nadeey : そういえば、最初の頃
 人形たちは、まったく話すことができなくて
 あの子の後をトコトコついてまわるだけでした。
Nadeey : それが、いつの頃からか
 人形たちが、とってもおしゃべりになって!
Nadeey : それにつれて、
 あの子も本来の明るさを
 取りもどしていくようでした……。

Gessho : 其は、
 ようござった……。
Gessho : 拙者も幼少のみぎり
 口減らしで奉公に出された故、
 その辛さ、寂しさ、ようわかり申す……。
Nadeey : そうですか……でも
 あの子の穏やかな生活は、ある日を境に
 突然、終わりを告げることになりました。



Nadeey : そう、あの日から……。



Rishfee : アフマウさま。
 宰相さまの命により、
 お迎えにあがりました……。
Amnaf : 恐れながら……
 昨晩、聖皇陛下、
 お隠れになられた由にございます。


そうして、アフマウは寺院を出て行った…
今アフマウが来てくれているのは、その日以来の事なのだという

Nadeey : 今、
 あの子は封魔堂におります。
Nadeey : さぁ、どうぞ行って
 ご自分で話してやってください。






Mnejing : ……変わらぬな。
 こいつは……。
Aphmau : あのとき、以来ね……。
Aphmau : 毎日、毎日、お勉強……
 兄さまからの手紙も来なくなって……。
Aphmau : 辛くって、苦しくて
 逃げたくなって……
Mnejing : ……この堂に、
 ……逃げ込んだのだったな……。
Aphmau : メネジンと……
Mnejing : ……アヴゼンと。

Aphmau : くるくる回っている
 魔笛を見ていたら、なんだか
 気持ちが落ちついたの。
Aphmau : 優しい、不思議な力に
 包まれてる気がして。



Aphmau : メネジンとアヴゼン、
 2人がマウの傍にいる……。
Aphmau : 会えないけれど、
 父さまや兄さまも同じ街にいる……。
Aphmau : それに母さまだって
 きっと、どこかでマウのこと……
Mnejing : ……きっと、
 見守っているであろうな。
Aphmau : ……うん。
Aphmau : それからなの、
 マウは、母さまみたいな
 傀儡師になるって決めて……。
Mnejing : ……毎日、夜中に
 寺院を抜け出して、皆で特訓したな……。

Aphmau : ねぇ、メネジン。
 魔笛って、何のために作られたものなのか、
 マウにはよくわからないの……。
Aphmau : けれどね、
 丞相が言うみたいに、魔笛を集め終えて
 巨人が完成したら……
Aphmau : きっと
 ステキなことが起こって、
 みんなが幸せになれる日がくるはずなの。
Aphmau : ……だって、
 だってマウは、魔笛を見ただけで
 救われたんですもの……。
Aphmau : だから、きっと……


するとメネジンが、背後の気配に気付く

Aphmau : Roard!?
 どうして……。
Roardのバッジがキラリと光った。
Mnejing : ……丞相の命か……。
Aphmau : そんな……!



Aphmau : あなた、
 マウのこと、連れ戻しにきたの?

Aphmau : いや!
Aphmau : いやよ。
 マウには、まだやることがあるの!
Aphmau : ……帰ってちょうだい。

するとそこに、ナディーユが入ってくる

Nadeey : 不滅隊の
 リシュフィーさんも、
 お迎えに来られましたよ。
Mnejing : ……やれやれ、
 ついに、あいつにもばれたか……。




封魔堂の外ではリシュフィーが待っていたが、まだ宰相には報告していないのだという
無理に連れ戻そうとするのではなく、あくまでアフマウの同意を得てから皇宮に送るつもりだったらしい

Mnejing : ……殊勝である、リシュフィー。
 ……ならば、教えてしんぜよう……。
Mnejing : ……アフマウさまは
 戻られぬ……。
Rishfee : !
 それは……。
Aphmau : まだ、
 お外でやることがあるんだもん。


どうしてもアヴゼンを捜したいというアフマウ
しかし捜す当ては無いという
そこでゲッショーから情報があるらしく…



Gessho : 耳寄りな話がござる。
Gessho : 実は拙者
 先日、御公務にて
 ぜおるむ火山を訪ねた折……
Gessho : 山麓にて、
 赤い機関人形を見かけたのでござる。
Aphmau : !!


ハルブーンでは、奪われたからくり人形が言う事を聞くように改造され別物にされてしまう
そうなってしまう前に早く向かった方がいいと言うゲッショー
そして公務の用でマムークに向かうと言い、去ってしまう

Aphmau : マウ、決めた!
 今すぐ、ゼオルムに行くことにするわ。
Rishfee : アフマウさま!
 今、しばらくお待ちください……。
Mnejing : ……リシュフィー、
 そんなにも、アフマウのことが
 信用できないのか……?
Aphmau : 事は、一刻を争うのよ!?

Rishfee : ……今、確認がとれました。
Rishfee : ゲッショーなる人物が、
 マムージャ蕃国に関わる公務の命を
 受けている事実はありません。
Mnejing : ……なんだと?




つまりゲッショーが去り際に言った、公務というのは嘘だったのだ
自身がエジワ蘿洞で何者かに襲われた時も、ヤグード特有の息づかいを聞いたのだというリシュフィー
恐らくアヴゼンの居場所の情報も偽物だろう、と…

Rishfee : むしろ、あの者が向かったという
 マムークにこそアヴゼンさんがいる可能性が
 高いかもしれません。
Aphmau : 今度こそ決めた!
 マウ、マムークに行く!
Aphmau : ……リシュフィーも
 ついてきてくれるわよね?
Rishfee : お止めしても無駄なのでしょう?
 どうしても、行かれるというのであれば……



Rishfee : ……?
 ところで「も」とは?
Aphmau : そんなの決まってるじゃない。
Aphmau : だって、
 Roardは
 マウのこと見張ってなきゃダメだもん♪
Mnejing : ……丞相の命ではあるが、な。

Nadeey : ワラーラさま。
 どうか、あの子らをお守りください……。


こうしてアフマウとメネジン、リシュフィーと冒険者はマムークへ向かう事に


=== Area: Jade Sepulcher ===



Rishfee : !!
Rishfee : 静かに……。
 マムージャの話し声が……。



Aphmau : ……リシュフィー。
 彼らの言葉が分かるの?
Rishfee : ええ、多少は……。
Mnejing : ……訳してみせよ。
Rishfee : 『……まちがいない。
 ……それぞ……長きにわたり
 ……我らの探していた……くだんのブツだ。』




そこではマムージャ四天王、そして僭主までもが揃って何か話し合いをしているようだった
 
Ratol Ja : 『……そのガラクタが
 ……我らを……脅かすものだ……と?』
Molaal Ja : 『……そこが……アトルガン
 ……ヤツらの……ねらいよ。』
Molaal Ja : 『ヤツらが……我らに用いてきた……
 薄汚い……罠……兵器……策略の数々
 ……貴公らも……忘れたわけではあるまい?』



Gaheel Ja : 『……それにしても……だ。
 ……こんな……ちっぽけなものの……
 ……何を恐れる?』



Aphmau : !!!


Gaheel Ja : 『……分からぬ
 ……分からぬなぁ?
 ……いっそ……バラしてみるか?』
??? : 騎龍王殿。
 其れには及ぶまいぞ。
 すでに見当はついてござれば。
Gaheel Ja : 『……ぁあ?
 ……おまえは分かる……と、そう言ったか?』
??? : 然様。




そこにはゲッショーと思われる姿もあった
信じられない光景に冒険者も思わず身を乗り出すが…
そんなゲッショーに、よそ者を簡単に信用する訳にはいかないと言う水士のラトージャ

Gulool Ja Ja : 『……待て。』
Gulool Ja Ja : 『……その話、
 ……我々は……興味あるぞ。
 ……聞こうでは、ないか。』
Gulool Ja Ja : 『……貴公らが……
 100年話し合うより……有意義な話を
 ……聞けるかもしれんなぁ?』




四天王を制し、ゲッショーの話に興味を示す僭主ジャジャ
そしてゲッショーが話し出した衝撃の内容とは…

Gessho : 拙者、
 皇宮周辺に張り込んでおったところ
 あるおもしろい事実を掴み申した。
Ratol Ja : 『なんだ?』
Gessho : がっさどと申す市井の職人が
 ひんぱんに皇宮へ出入りしているのでござる。


ガッサドは、事業団の錬金術師として遺跡を調べている人間でもあると話すゲッショー
確かにオートマトンの開発には、アルザダール遺跡で発見された技術が用いられていると言うが…
ではオートマトンが完成している今になって、何故遺跡の調査が続いているのか
それは…

Molaal Ja :
Molaal Ja : 『いや……
 ……まさか……まさか!』
Molaal Ja : 『アトルガンめは……
 鉄……あの伝説の鉄巨人を……
 ……復活させんと、もくろんでいると?』
Gessho : 確証はござらぬが……。
Molaal Ja : 『なんということだ!』
Molaal Ja : 『……鉄巨人……。
 エラジアを……炎に包んだ……機械。
 まさか……ヤツら……ヤツら……』
Molaal Ja : 『……我らを、攻撃……
 根絶やしに……する……気……か?』


伝説の鉄巨人
その名を口にするのも恐ろしいとばかりに震え上がる賢士モラージャ
ジャジャは怯えるモラージャを一喝する

Gulool Ja Ja : 『……うろたえるな。
 ……客人の前で……見苦しい。』
Gulool Ja Ja : 『……貴様、
 それでも……一族の王、か?』
Molaal Ja : 『……されど、僭主様。
 恐れながら……これは……
 ……まこと……ゆゆしき……事態。』
Molaal Ja : 『……我らが一族……
 否、マムージャ全体の……
 存亡に関わる……危機かと存じ……。』
Gessho : 賢哲王殿、御安心めされよ。
 其がための同盟でござらぬか。




今の皇国に、二方向から攻め入られたときに防げるだけの兵力はないと言うゲッショー
盟約が交わされた時、マムージャ軍と共に東方の武者が加勢すると言う

Gessho : 我らは、皇国を制した後
 鉄巨人とやらを打ち壊して禍根を断てば
 よいのでござる。
Gulool Ja Ja : 『ゲッグッグッグッ……』
Gulool Ja Ja : 『盟約が……
 空手形に……ならなければ、な。』
Gessho : この月照。
 天地神明に誓うて、保証いたしまする。
 もし、我が国が約定を違えし時は……。
Molaal Ja : 『……どうする?』
Gessho : 拙者、我が帝の御前にて
 腹を切る所存……。
Gulool Ja Ja : 『グルルルゥッ!』
Gulool Ja Ja : 『……腹を切る?
 ……東方流の……落とし前、か?』
Gulool Ja Ja : 『潔い。気に入った、ぞ!』


ゲッショーがマムージャ達と手を組んでいる事は明白だった
と、ここでついに

Gulool Ja Ja : !!
Gessho : 僭主殿?
 ……如何なされた?
Gulool Ja Ja : 『グルルゥルルル……
 臭う……臭うぞ。
 鱗なき者どもの……臭いだな。』



Gulool Ja Ja : 出て、こい。
 隠れる、場所など、ない、ぞ。
Gulool Ja Ja : ゲッグッグッグッ……。
 どの道、この廟から、ソナタらは
 逃げられないんだから、なぁ~!


仕方なく彼らの前に姿を現したのは、冒険者とアフマウ達だった
そして冒険者の姿を見つけ、誰よりも一番驚いて見せたのが…



この男、ゲッショーである

Gessho : !!
Gessho : Roard殿……!?
 い、今の話……




一体どういう事だと問い詰めようとする冒険者だったが…

Gessho : せ、拙者は……
Gessho : 拙者は、
 月照ではござらぬっ!
 御免!


あっという前にドロンと消えてしまった




Mnejing : ……アヴゼンを、
 ……返してもらおうか……。
Aphmau : そうよ……
Aphmau : メネジンが……
Aphmau : ううん……。
 アヴゼンになにかしたら
 このマウが、承知しないんだから!!
Gaheel Ja : アヴゼン、ダト……?
 コレノコトカァ?
Aphmau : あ、アヴゼン!
 や、やめてっ! やめてちょうだい!


アフマウ達の呼びかけに、何の反応もないアヴゼン
ブレーカーが落ちているのだろうかと言うメネジンに、自分が直接起動するといきり立つアフマウ
それを見ていたマムージャ四天王の騎士、ガヒージャが侵入者の始末を買って出るが…

Gaheel Ja : 僭主様ァ!
Gaheel Ja : ココハ、
 コノ、ガヒージャ、ニィ!
Gulool Ja Ja : グルルゥルルルァアアア……!
 ガヒージャ!!

Gaheel Ja : !
Gaheel Ja : 僭主、様……ナニカ?



Gulool Ja Ja : よかろう。
 騎龍王、よ。
Gulool Ja Ja : 南方帰りの、うぬが、
 乗龍の、術。期待して、おる、ぞ!
Gaheel Ja : ……オオオ!
 オマカセ、アレ……!
Gulool Ja Ja : ゲッグッグッグッ……。
 半時したら、後始末の、兵を寄越す。
 少しは、お楽しみを、残しといて、やんなぁ~。




この時アヴゼンは、ガヒージャによって放り投げられ別の高台に投げ出されてしまう

Aphmau : !?
Aphmau : アヴゼン!!




無防備にアヴゼンの元へ駆け寄るアフマウを、ガヒージャは見逃さなかった
ウィヴルの突進がアフマウに迫る

??? : 危ないッ!!



何者かに突き飛ばされ、間一髪その一撃から逃れるアフマウ
しかしアフマウをかばったのは



Aphmau : リシュフィー!!



Gaheel Ja : ……オット。
 順番ガ、変ワッテ、シマッタカァア?
Rishfee : ぼ、僕なら……
 だいじょうぶです……。
Aphmau : で、でも……!
Rishfee : いいですから、早く……!
 逃げてください!
 アヴゼンさんなら僕がっ……。




ガヒージャとリシュフィーとの間に、冒険者が立ちふさがる




という事でBF戦「少女の傀儡」です
戦闘自体は楽勝です
SSのアングルに苦戦しましたが…ウィヴルお前の角邪魔すぎ;
闇連携2回ほどぶっ込んだらあとはテキトーに殴って終了
ブレージングアンゴンは459ダメージ、後半にまぁまぁの頻度で来ましたがケアルIIIで余裕で対処出来ました


そして冒険者がガヒージャを倒し
腕をかばい、満身創痍のリシュフィーがアフマウを捜すが…

Rishfee : うっ……。
 ハァ、ハァハァ……。
Rishfee : !?
Rishfee : アフ……マウさま……?




アヴゼンを助けようと、アフマウとメネジンは柱をよじ登り高台へと移動しようとしていた
先に登っていたメネジンに手を伸ばすアフマウだったが…
突如逆さまになって浮き上がるメネジン

Aphmau : メネジン?
??? : ……くすくすっ。
Flit : このブリキ人形くんは
 ぼくがいただいていきますっ。
Aphmau : メネジン……!




漆黒のルザフと、その手下フリットだった
メネジンに続いてアヴゼンまで捕まってしまう

Luzaf : こんなものが
 厄災の双人形……だと?
Flit : ええ、きっと。
Aphmau : 返して!
Aphmau : それはマウの……
 マウの、アヴゼンなんだから!

Luzaf : フリット。
 どうやら、アヴゼンとメネジン……
 双人形で間違いないようだ。
Luzaf : 作戦会議に遅れ、
 指の1本でもマムージャにくれてやらねば
 なるまいと思ったが……
Luzaf : 失うどころか、
 こんな拾い物をするとは。
Flit : アイアイサー!


出現させた魔法陣にメネジン達を放り込むと、自身もその魔法陣に飛び込んでいってしまうルザフ
それを見ていたアフマウは

Aphmau : ……待って! マウも!
Rishfee : お止めください、
 アフマウさまっ!




彼らを追って、魔法陣に飛び込み消えてしまった…
それを見て愕然とするリシュフィー


Rishfee : あ、アフマウ……さま……。
Rishfee : なんということだ……
 僕は……僕は……。
Rishfee : …………。
Rishfee : !?
Rishfee : 足音が聞こえる!
Rishfee : ……70
 いや、100……200か!?




先ほど僭主ジャジャが言っていた増援だった
戦うにはあまりに数が多すぎる…

Rishfee : いいか?
 聞け、Roard。



Rishfee : あちらからの
 足音はまだ少ない。
 君は、そこからの脱出を試みてくれ。
Rishfee : そして、無事に
 脱出できたらアフマウさまを頼む。
Rishfee : これでも
 僕は不滅隊のはしくれ。
Rishfee : 僕は、ここで敵を防ぐ!
Rishfee : もとより
 命は聖皇さまに捧げている。
 同情はいらない……。



Rishfee : さぁ、行けっ!


冒険者は、リシュフィーの指示に従って逃げるしかなかった…






Rishfee : クルト4よりアスランへ……
 クルト4よりアスランへ……。
Rishfee : アルトゥンはさらわれた……。
Rishfee : 繰り返す……。
 アルトゥンはさらわれた……。
Rishfee : ……我、山猫の傭兵に
 追跡を託せり……。
Rishfee : 繰り返す……
 我……。








リシュフィーが放った最後の青魔法は、彼もろともマムージャの軍勢を飲み込んでいった…




=== Area: Arrapago Reef ===



Ovjang : ドンブラコッコー!
 ドンブラコーッ!!
Aphmau : お船は、進むよ~
 どこまでも~♪



Ovjang : ドンブラドンブラ、
 ブラブラブラコーッ!
Mnejing : ……お前たち……。
Mnejing : ……落ち着きが
 ないにもほどがあるぞ……。
Ovjang : めねじんヨ!
Mnejing : ……如何した?
Ovjang : モット、すなおニ
 ふなたびヲ、楽シムガよイ!


漆黒のルザフを追って魔法陣に飛び込んだアフマウだったが、あの後アヴゼンとメネジンとは再会出来たようだった
しかも呑気に幽霊船を楽しんでいるようなのだが…

Mnejing : ……アフマウ。
Aphmau : なぁに?
Ovjang : なんダカ、
 ぶきみナえダナ……。




メネジンが、部屋の隅に置かれていた巨大な絵に気が付く

Aphmau : お城と街が……
 燃えてる……どこなのかしら?
Aphmau : まさか……アルザビ?
Mnejing : ……違うな。
 ……これは、なにかの寓意だ……。
Aphmau : うん、そうよね……。
Ovjang : ドウシテダ?
Aphmau : だって
 この巨人みたいな塔は、
 なんだか動いてるみたいだし……。
Mnejing : ……槍を構えている騎士なぞ
 空に浮いておるしな……。
Aphmau : ……まって。
 巨人と、騎士……


アフマウには、巨人と騎士で思い当たる話があるという
ここに描かれている巨人は鉄巨人アルザダールで、騎士の方は冥路の騎士なのではないかと

Ovjang : デハ、モシカシテ
 モシカスルト、コノえハ!?
Aphmau : ええ、たぶん……
Aphmau : 「審判の日」……。
Luzaf : ……こいつは驚いた。
 その絵の主題を知っているとは。



Aphmau : ルザフ提督!
Luzaf : ……ふっ。
Luzaf : 安心しろ。
 とって食ったりはしない。


そしてこの絵は900年前に起きたとされる審判の日を描いたもの
その日が天晶歴元年とされていると話し出すルザフだったが…

Aphmau : 知ってるもん……。
 ……マウだって……。
Luzaf : マウ?
 それがお前の名か?
Mnejing : ……無礼な!
Ovjang : あふまうサマ、トよベ!
Luzaf : 驚いたな。
 その人形、お前が操っているのか?



Aphmau : マウのこと
 お前って呼ぶなんて……!
Ovjang : れでぃニ、たいシテ
 しつれいシチャウゾ!!



Luzaf : あ、ああ……。
 すまない……。

Mnejing : ……で、ルザフよ。
 ……我々をどうするつもりだ?
Luzaf : おいおい。
 勘ちがいしてもらっては困る。
Luzaf : 勝手についてきたのは、
 お前ら……。



Aphmau : …………。
Luzaf : アフマウ……たち、だろう?

Aphmau : じゃあ、
 ここで、マウたちを下ろしてよ。
Luzaf : ……残念だが、
 それはできない。
Luzaf : その双人形には
 最初から用があるからな。
Luzaf : それに
 人形を操るアフマウ……
 君も、今や無関係ではなくなった。
Ovjang : いイゾ!
 ドウセ、こうきゅうニハ、
 もどラヌツモリダカラナ♪
Luzaf :
 皇宮の関係者か……。
Aphmau : アヴゼン! シーッ……。
Luzaf : ……まぁ、いい。
 部下には手を出さぬよう言っておこう。
 この船の中なら、好きにうろついて構わない。


そう言うと、部屋を出ようとするルザフ
アフマウ達に危害を加えるつもりもなく、船内の出入りまで自由にしてしまうルザフに、アフマウは問う

Aphmau : 待って!
Aphmau : なんで? なんで、
 あなたは海賊をしたり、アヴゼンをさらったり
 悪いことばかりしてるの……。
Aphmau : 目的は、なんなの?
Luzaf : ……目的……か……。
Luzaf : いずれ、わかる。
Luzaf : アトルガン……いや、
 この世界すべての人間が知ることになる……。
Luzaf : いずれな……。





一方冒険者は、幽霊船を追ってアラパゴ暗礁域に来ていた



??? : 遅かったわね。
 Roard、
 最初の任務は失敗よ。


背後から近付いてきたのは、不滅隊のアミナフだった



Amnaf : リシュフィーなら……
Amnaf : 死んだわ。


Amnaf : 彼は私と同期だったの。
 子供の頃、不滅隊に拾われてから
 ずっといっしょだった……。
Amnaf : けれど、彼……
 青魔道士になるには
 人が良すぎたから……。

Amnaf : どっちにしても、
 長くはなかったわ……。

Amnaf : だから、
 気に病むことはなにもないのよ。

Amnaf : そう、なにも……。




Amnaf : Roard、
 不滅隊隊士アミナフの名によって
 新たな任務を与える……。
Amnaf : これより
 ただちに「ペリキア」に赴き、
 アフマウさまを捜索せよ。
Amnaf : ……以上。
 必ず、アフマウさまを見つけ出しなさい。
 あなたのためにも……。

Amnaf : ……志半ばで倒れた
 リシュフィーのためにも……。





で、次のBF戦は「暗雲の去来」
見ての通りちょっとばかり数が多いラミアとの戦闘で、3体倒した時点でクリアです
問題は追加の毒スリップ(-80/3sec)ですが、毒消しは5~6個あれば十分だと思います

踊/忍で行きましたが、数が多すぎるので蝉はすぐ引っぺがされます
とはいえ命中もそんなに高くないのか、ほとんど素避け
毒食らったらマクロ毒消し飲んで、体力が減ってきたらワルツIIIやって、ラミアはそんなに体力ないのでワルツだけにTPを温存してても時間は掛からないと思います
さくさくクリアしまして


=== Area: Caedarva Mire ===



Ovjang : オイ、ていとくトヤラ!
Luzaf : …………。
Ovjang : コノふねハ
 いま、ドコヘむカッテイル?
Luzaf : ドゥブッカ島だ。
Ovjang : ホーゥ♪
Mnejing : ……分かったぞ。
 ……ペリキアだな……?


ペリキアは今、冥界からの亡霊達の巣窟…
そんな場所の話を聞いて、むしろわくわくするというアフマウとアヴゼン
ルザフは、亡霊達に命を奪われるかもしれないのにと不思議そうにするが



Aphmau : だって、だって……
 亡霊になったとはいえ、元は海賊さん。
 家族やお友だちがいる人間だったわけでしょう?
Aphmau : だから……
 寂しくて、悲しくて、会いたくて……。
Aphmau : 長いあいだ、ずーっと
 苦しんできたんじゃないかな……。
Aphmau : だから、反省して
 もう悪いことなんてしないと思うの。
Aphmau : それに……
Ovjang : ソウソウ……
Aphmau : この船の人たち、
 とっても優しくしてくれたもの!
Ovjang : ……さいしょハ、
 おそロシカッタケド、ナー。
Mnejing : ……だが、
 兜の金具が軋んでいたら……
 油まで注してくれた……。
Luzaf : あいつらが
 そんなことを……。


するとその時、ルザフがある音を耳にする

Luzaf : !?
Luzaf : …………。
Aphmau : 提督? どうしたの?
Luzaf : 黙れ!
Luzaf : ……この音は、
 間違いない……この音はッ!
Mnejing : ……そういえば、
 首をしめられたアプカルみたいな
 鳴き声がするな……。
Luzaf : 忘れるものか……。
 いや、忘れることなど……できない……。


ルザフはその音を、皇国軍がラミアを操る際に使う笛の音色だと言う
しかしラミアはアトルガン皇国と敵対する勢力のはずだと、理解出来ない様子のアフマウ達だったのだが

Luzaf : ぬかせ。
Luzaf : 200年前、
 俺たちコルセアの隠れ家を一掃しようと
 皇国軍がペリキアに送りこんだ兵器……
Luzaf : それが、合成獣ラミアだ。
Aphmau : そんなの嘘!!
 だって、皇都にまで
 あいつらは攻めよせてきてるのよ!?
Luzaf : ふっ……。
 飼い犬に手を噛まれたってわけか。
Luzaf : どんな汚い手をも使う
 皇国らしい失策だな……。


そう言うと、どうしても信じられないのなら見せてやろうとその場を後にするルザフ
呆然としたままそれを見ていたアフマウだったが…

Ovjang : ……あふまうヨ。
 どうするのだ? きっと、うそダゾ?
Aphmau : そうかもしれない。
 ううん、きっとそう……でも……。



Mnejing : ……こんなとき、
 ……丞相なら、きっとこう言うだろうな。
Mnejing : ……己の目で確かめろ、と。


アフマウ達は、ルザフの後に付いていく事に
一方冒険者はというと…




音色に誘われるようにどこかへ集まっていくラミア達を追っていた



後編につづく
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