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  • 2024-11-23

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  • 2013-01-02

大分シリアスになってきた過去ミッション-中編

前編はこちら

※この記事は過去サンドクエの
「不帰の道程」、
アルタナミッションの
「砂の記憶」から「盤上の罠」まで
のネタバレを含みます。




そろそろ前後編に分けても記事の長さが尋常じゃなくて、文字数制限に引っかかりそうでry


ベヒーモスを撃破され、逃げ出したゾッグボッグを追ってエグセニミルは外へ
それを追いかけたジェラムスと冒険者達だったが…



Cyranuce : おい、ヤバいぜ!
 囲まれちまった……。
Jayramus : ……やれやれ
 お次は、豚どもの団体さん御到着か?
 穂先を拭う暇もねぇぜ……。
Excenmille : ドッグ……ヴデッグ……。

??? : 待てぃ!
Kingslayer Doggvdegg : ああ!?
Excenmille : 親父!?
Kingslayer Doggvdegg : 『な、騎兵隊だと?
 どこから沸いて出た!?』



Alphonimile : 天駆ける
 赤鹿の騎士たちよ!
 総員、密集隊形で突撃ッ!!


アルフォニミル率いる赤鹿騎士隊の援軍により、撤退を余儀なくされるドッグヴデッグ達
すぐさまそれを追いかけようとするエグセニミルだったが、アルフォニミルに制される

Excenmille : なぜだ、親父!?
 やつは禿鷲軍団のドッグヴデッグなんだぞ!
 母上の……母上の仇じゃないか!!
Alphonimile : 隊長命令だ!
 負傷者を後送せよ。
Excenmille : くそっ……!


そしてアルフォニミルは冒険者の元へと来ると…

Alphonimile : また世話に
 なってしまったな。
 Roardどの。
Alphonimile : 貴公の届けてくれた
 ロンジェルツからの書状に
 実は、かようなことが認められていたのだ。
Alphonimile : 「タブナジア周辺に
 不穏な噂あり。彼の地に送られんとす
 ベヒーモスを、先に倒すことこそ肝要」と。
Alphonimile : どうも、要領を得ぬ文面だが
 古き戦友の言葉、無下にもできぬ。
 そう考えて兵を進めたのだが……
Alphonimile : 結果、この書状によって
 私は腹心の部下とオルシャー家の
 後継ぎを、失わずに済んだわけだ。
Alphonimile : ロンジェルツのやつには
 礼を言わねばならぬな……。



Excenmille : シラヌス。
Cyranuce : ん?
Excenmille : マシェーグのこと……
Cyranuce : それ以上、言うな!
Cyranuce : あいつは、おれらが
 ずっと憧れていた本物の騎士に
 一足先になっちまったんだぜ?
Cyranuce : ずるいじゃねぇか……だろ?
Excenmille : ああ、そうだな……。


そして赤鹿騎士隊とエグセニミルは、再びタブナジアを目指す

Excenmille : じゃあな。
 2人とも絶対に……生き残れよ。
 それから……
Cyranuce : ラーアルだろ?
 伝えておくよ!
 おれたちの活躍の話もな。
Excenmille : ありがとう……
 じゃあな!

Cyranuce : さぁ、王都に戻ろう。
 Roard。
 マシェーグのことを母ちゃんに報告しなきゃ……。


=== Area: Southern San d'Oria [S] ===



Rongelouts N Distaud : ……そうか。
 ベヒーモスを倒した後
 結局、タブナジアに向かったか。
Rongelouts N Distaud : ふん、あいつのことだ。
 あきらめないとわかってはいたが……
 昔からそういう男だ。
Rongelouts N Distaud : ……そうだ。
 あの生意気なウジ虫を
 営倉から出してやらねば。
Rongelouts N Distaud : お前のおかげで
 少なくとも、未来のハエが、ベヒーモスに
 潰される心配はなくなったようだからな。


ロンジェルツは、ラーアルが仇討ちに走って無駄死にする事がないようあえて彼を閉じ込めていたのかもしれない
そして一方、砂丘を渡るエグセニミル達の赤鹿騎士隊は…





Excenmille : 光!?
Alphonimile : ……むっ!?
Alphonimile : いかん!
 総員、退避~ッ!!


謎の光と共に、そこから強烈な突風が吹き込んできた
赤鹿騎士隊は砂煙に飲み込まれていき…


Zogbog : 『ふむ……
 史実より多少早まったか?』
Kingslayer Doggvdegg : 『なんだ、地震か!?』
Kingslayer Doggvdegg : 『ん、あの光は!?
 まさか、あれがうぬの言っていた……』
Zogbog : 『然様、閣下。』
Zogbog : 『ただ今より
 タブナジア半島は大陸と分断され、
 タブナジア諸島と相成ったのです。』



Kingslayer Doggvdegg : 『……信じられん。
 彼の地には、我が軍6万の将兵が
 展開しているのだぞ?』
Zogbog : 『すでに申し上げましたとおり
 その多くは、再び大陸の地を踏むこと
 適わぬかと存じます……。』
Kingslayer Doggvdegg : 『むぅ……。』


しかし、こうなる事をあらかじめ知っていたゾッグボッグは既に手を打っていた
既にタブナジアから禿鷲軍団二千の兵を退かせていたのだ

Zogbog : 『(帝国軍書では
 タブナジアで消息不明になったはずの
 禿鷲軍団精鋭二千が無傷でザルカバードに……)』
Zogbog : 『(おもしろくなってきた……)』
Zogbog : (グフ、グフフフ……。)



これで過去サンドクエ「不帰の道程」はクリア
今度はアルタナミッションに戻ります
「砂の記憶」からです


=== Area: Southern San d'Oria [S] ===

冒険者が過去のサンドリアに到着すると
そこに勢いよくぶつかってきた人影が
それは…



Lilisette : ……あっ!
Lilisette : ……Roard!
 Roard、
 Roardーーッ!!
Lilisette : わたしよ? リリゼットよ?
 わかる? 覚えてる? ねえ?


顔を見るなり、冒険者に自分の事を覚えているかどうかを必死に確認するリリゼット
事情が飲み込めない冒険者を引っ張って、リリゼットはレストラン獅子の泉へと連れて行く

Tanja : ……ん?
Tanja : なんだ、何か用か?
Raina : いまは休演だよ。
 マヤコフ舞踏団の次回作に
 ご期待ください~!
Raina : ……って、またあなたなの?
Tanja : さっきから何なんだ?
 あんまりしつこいとひどいぞ?
Lilisette : だーかーらー!
 みんな、何言ってるのよ!
 わたしよ! リリゼットよ!
Tanja : 誰だよ!
 知らないっていってるだろうが!


そこにいたのは、かつてリリゼットと舞台で踊った事もある仲間の踊り子達
しかしリリゼットに対する態度が明らかにおかしい

Lilisette : (……なんだか
 みんなが、わたしのこと
 忘れちゃってるみたいなのよ……。)
Lilisette : じゃあ、こっちは?
 この、Roardは?
Tanja : んあ?
Lilisette : 一緒に作った罠に
 かかったりしてたでしょ?
 覚えてない?
Tanja : 知らないっての。
 しつこいヤツだな。
Tanja : さあ、帰った帰った!


リリゼットだけではなく冒険者も同じように彼女達に忘れられていた
助けを求めるように、リリゼットはマヤコフ達のところへ飛び込み…


Lilisette : お師匠! ポーシャ!
Lilisette : わた……わたわたし!
 どう? わかる? ねえ!
Mayakov : なによぅ、
 相変わらず騒々しいわねえ。
Mayakov : リリゼット、
 あなたは踊りは悪くないのに、
 ちょっと品に欠けるっていつも言ってるでしょ。
Mayakov : もうちょっと、普段の所作でも
 艶っぽさや淑やかさを身につけないとダメよお。
 そう、わたくしみたいに……
Lilisette : お師匠……?
Mayakov : なぁに? リリゼット。
Portia : ねえ、リリゼット。
 いま、次の公演の話をしてたのよ。
 一緒にどう?
Portia : こんなご時世だし、ラジュリーズさまや
 騎士団の皆さんのお計らいもあって
 せっかくだから、うーんと派手にしようって……

Lilisette : ……う、うううぅ……
Portia : どうしたの?
 なんだかヘンよ、リリゼット?



Lilisette : ポーシャぁぁ!!


そしてマヤコフ達に、自分達に関する記憶が無くなっていることを話すリリゼット
さすがに訝しがるマヤコフだったが、ポーシャは…

Portia : でも、団長。
 たしかに、リリゼットがうちに来てから、
 ヘンな事件が相次いでます……。
Portia : ラジュリーズさまに
 呪をかけた、ラヴォール村の、
 あの紫色の人たちもそう……
Portia : わたしたちの
 想像が及ばないような事が、
 起こってるのかもしれません……
Portia : そして、リリゼットは
 未来から来た……いえ、少なくとも、
 未来について、わたしたちが知らない何かを
 知っているのかも……?
Mayakov : ……わかった、わかったわよ。
Mayakov : たしかに、あんたたちが会った、
 紫色のヤツら? 騎士団の皆さんの間でも、
 噂になってるらしいわね。
Mayakov : ……なんでも、斥候の目撃談によると
 バルドニア方面に出没しているとか……。
Lilisette : 本当ですか!?

Lilisette : Roard、
 バルドニアだって! 急ごう!
Mayakov : リリゼットッ!
Lilisette : お願いします。
 行かせてください。お師匠!



Lilisette : なんか、
 いやな感じなんです……
Lilisette : あの時に似てる。
 おとうさんも、おかあさんもいなくなっちゃった、
 あの頃の……
Mayakov : ……?
Lilisette : 大事なものが、
 どんどん奪われていくような……。
 そんなの、黙って見てるのはイヤなんです。

Mayakov : ほんと、
 言い出したら聞かないのねぇ。
Mayakov : しょうがないわね。行ってらっしゃい。
 ただし、深追いは絶ッ対に、ダメよ。
Lilisette : はい!
Lilisette : Roard、
 ポーシャ! お願い、一緒に来て!
Portia : え、わたしは……
 ラジュリーズさまの看病を……

Mayakov : 一緒に行ってやったら。
Portia : でも……
Mayakov : 看病なら大丈夫、
 もうすぐ、いらっしゃる……
Noillurie : 御免!



Mayakov : 薔薇傭兵騎士団のノユリさまよ。
 ラジュリーズさまのことを心配なさってね。
 ポーシャの代わりにって、看病を
 買って出てくださったの。
Portia : ええっ?
Noillurie : ご心配召されるな。
 城の中は私の方が心得ておる。
 まごころと愛情をこめて、ラジュリーズ殿の
 介添えをいたしましょうぞ。
Portia : ……。


彼女達の間に、目には見えない火花が飛び散っている気がするが…

Mayakov : (ごめんなさいね。
 騎士団長自らのお申し出でしょ、
 断るに断れなくて……)
Lilisette : ポ、ポーシャ! じゃ、じゃあさ、
 ラジュリーズさまの呪いの手がかりを
 探し出して、早く帰ってこよう!
Portia : ……う、うん


こうしてリリゼットと冒険者、そしてポーシャがボスディン氷河へと向かう事に


=== Area: Beaucedine Glacier [S] ===

Lilisette : ……Roard!
 こっちよ!!
Portia : 殺風景で、さみしいところね……


と、ここでリリゼットは上空から冒険者目がけて落ちてくる何かに気が付く

Lilisette : ……はっ!?
Lilisette : よけてーーー!!


もしかしたら素直に落ちてきたものに当たっていた方がマシだったかもしれない強烈なリリゼットの飛び蹴りを食らい、冒険者は吹っ飛んで…




Cait Sith Naoi : ……イタタタタ

Lilisette : あ!
Cait Sith Naoi : アータたち!
 いたいた、やっとみつけたわッ!
Cait Sith Naoi : アータたちに、
 急ぎの頼みがあるのよン!
 いそいでこれを……



Lilisette : わたしも、あんたに
 聞きたいことがあるわっ!
Cait Sith Naoi : な、なんですの!?
Lilisette : タニヤもライナもユーディットも……
 舞踏団のみんなが、わたしのこと
 忘れちゃってるみたいなんだけど!
Cait Sith Naoi : !?

Lilisette : あんたの言うとおり
 ラヴォールでも、ジュノ攻防戦でも
 嘆きの涙を減らそうとがんばってたのに……
Lilisette : なんなのよ、これ?
 どーなってるわけ?
Cait Sith Naoi : 忘れられた
 ですって?
Lilisette : そーよ!

Cait Sith Naoi : なんてことッ! ついに
 恐れていた事態よッ!
Cait Sith Naoi : やっぱり、
 アタクシたちの中に
 裏切り者がいたんだわっ!

Lilisette : ねぇ、Roard?
Lilisette : わたしたち、
 何がどうなってるか、
 いろんなこと、知る権利があるはずよっ!
Cait Sith Naoi : ……そうねン。
 そのとおりだわ。



Cait Sith Naoi : (このコたちが……)
Cait Sith Naoi : (そうなのかしらン……?)

Cait Sith Naoi : わかったわ。
 アタクシ、アータたちに賭けますわ。
Cait Sith Naoi : アータたちは、
 アタクシを信じられる?
Lilisette : ……?
Cait Sith Naoi : この先、何が
 起こるか分からないけれど、アタクシを信じて、
 一緒にどこまでも行く覚悟はあって?


こうしてリリゼット達は、ケット・シーのことを信じて協力することに
まずは裏切り者を探さなければならない…という事で

Cait Sith Naoi : 尾行蟲
 つけておくと、その対象の動向を
 さぐることができるのよン。
Cait Sith Naoi : これで、
 全員の行動を見張って
 裏切り者を探し出そうという寸法ですわ。
Lilisette : ……わかったわ。
Cait Sith Naoi : じゃあ、それを
 全員につけ終わったら
 南にある魔法塔で会いましょう。





という事でここからはミニゲーム5連発です
まずは(G-9)の魔法塔から
ここではケット・シーがよそ見をしている間にじりじり近付くという主旨の、「だるまさんが転んだ」な内容になります



選択肢はこんな感じ

ケット・シーが右斜め前を向いている時が近付くチャンス
この次の動きは必ず「正面を向く」になるらしいので、斜めを向いている間はいきなり後ろを振り返られる心配がありません
※正面=プレイヤーに背中を向けている状態
逆に正面を向いている状態だと、かなり頻繁に後ろを振り返ってくるので危険

まぁこのポイントは練習モード
というのもこの他にも2つの魔法塔で同じ内容のミニゲームがあるんですが

Lilisette : じゃ、これ
 尾行蟲
 頼んだわよ、ポーシャ!
Portia : えっ? わたしっ?




冒険者の他に、ポーシャ・リリゼットも近付く係になります
(G-9)の魔法塔ではポーシャに指示を出していく事になりますが、SSのように胸元に右手を当て、きょろきょろと注意散漫になっている状態になる事があります
なる事がありますっていうか、自分はほぼ常にこの状態だったんですけどm

この状態で指示を出した時、ポーシャが歩き始めるまでに間が空きます
コツはもうただケット・シーが右斜め前を向いた瞬間に進めの指示を出して、あとはポーシャが立ち止まるまでの間にケット・シーが振り返らないことを祈るしかないです
とはいえ制限時間はないミニゲームのようなので、焦らず右斜め前のタイミングだけを待てばクリア出来るかと思います



そして(I-7)の魔法塔、我らがリリゼットですね
彼女はせっかちですが指示が来るまではちゃんと待っていてくれます、ただ…この腰に手を当てている状態に指示を送ると、2回分ズズイと歩いていってしまいます
この状態の間は釣りをしている時のヴァーンよろしく足のつま先でとんとんと地面を叩いています
ハーフとはいえ血は争えないという事ですね

これも右斜め前を向いた瞬間にボタン押せば楽勝です
むしろ2回分すいすい移動してくれるのでゲームが終わるまでが早いですね


そして(J-8)の魔法塔のミニゲームは…



Portia : うーん、困ったわね。
 あの場所じゃ、ちょっと、
 近寄れそうにないわ。
Lilisette : フフフフフ、まかせて!
 こんなこともあろうかと……
Lilisette : Roard、
 ケット・シーが出てきたのを見計らって、
 この吹き矢で、尾行蟲
 飛ばしてつけるのよ!


という事で吹き矢ゲームです
せかせか動き回っているケットシーが中央の隙間に見えたら撃つというものですが
この吹き矢、選択してから発射するまでに間があるらしいので
自分は一旦ケット・シーが横に隠れて見えなくなってから、一拍おいて撃ちました
ちょうど矢が当たるタイミングでケット・シーが中央に出てきたのでクリア


そして最後の(F-7)では…

Lilisette : だめね、
 ちっとも動かない……
Portia : 用心深い子なのね。
Lilisette : そうだなあ、何か、
 ヤツの興味を引くようなものを……
Lilisette : これなんかどう?
リリゼットはチョコプラストルクを取り出した!
Portia : なぁに、それ?
Lilisette : これで、ヒナチョコボに変身して
 ヤツをおびき寄せるの。名案でしょ?
Roardはヒナチョコボに変身した!



Lilisette : かわいいヒナが
 鳴いていれば、あいつ、気になって
 近づいてくると思うの。名案でしょ?
Lilisette : あ、でも、鳴いてばかりいても
 飽きちゃうかもしれないから、そのへんは
 うまく駆け引きしてみて。




また面倒そうだな…



ちなみに選択肢はこんな感じです
このミニゲームは制限時間が一分間!ちゃっちゃと鳴いて尻尾振っておびき寄せましょう

最初に数回鳴いてケット・シーが近付いて来たな?と思ったら背を向ける
背を向けると更にまんまとケット・シーが近付いてきます
ただしばらく背を向けているとケット・シーもあっちの方向へ戻ろうとするのでそこで鳴く、以上の繰り返し
ケット・シーが戻ろうとする→鳴く
ケット・シーがこっち側を向く→背を向ける
こんな感じでやりました

で、十分近付くと猫だましって選択肢が新たに追加されるのでポチ
これでクリアになります


そしてそれぞれのケット・シー達に尾行蟲をつけたリリゼット達は、ケット・シー・ヌーイの待つ魔法塔へと戻り…

Cait Sith Naoi : ……それじゃあ、
 アタクシのこと、信じてくれたお礼に……
Cait Sith Naoi : 様子を見てる間、
 ケット・シー一族のこと、
 お話ししましょうかしらン。
Lilisette : ……?
Cait Sith Naoi : とってもとーっても
 大事なことよン。よーっく
 お聞きになッてちょうだいねン。



Cait Sith Naoi : ……すべての始まり、
 アータたちは、禁断の口を通って、
 884年のヴァナ・ディールから
 ここヘやってきた……そうよねン?
Cait Sith Naoi : そして、アタクシからの依頼は
 「嘆きの涙」を減らすこと……
Cait Sith Naoi : それすなわち。
 人の子にとって、平和でより良い
 未来を作り上げる、というコト……
Lilisette : 未来を良くしたいのは、
 わたしも一緒よ。おとうさんを、助けたい。
 それで、ここにいるんだもの。
Cait Sith Naoi : ……ええ、
 そしてね、昔々あるところに、
 いいえ、遠い遠い未来のどこか、かしら?
Cait Sith Naoi : この大戦と、
 その先の未来を、だれよりも
 嘆いた方がいらっしゃったわ……。



Cait Sith Naoi : その方は、たくさんの
 失われた魂を哀しんで、そう願った。
Cait Sith Naoi : もし、
 大戦期をやり直すことができたら……?
Cait Sith Naoi : 光を纏った
 暁の神兵が現れ、
 大戦の暗澹たる時代を、導いてくれたなら?
Cait Sith Naoi : そして、人々の
 嘆きのない、平和な世界にできたなら……
Cait Sith Naoi : そのお方の願いによって、
 ヴァナ・ディールの正しい未来のために。
Cait Sith Naoi : 起こるべくを、起こるべき時に、
 あるべきものを、あるべき場所へ
 それが、アタクシたちの役目なのよン。
Lilisette : そ、それって……



Cait Sith Naoi : あっ、
 これ見てちょうだいッ!
Cait Sith Naoi : ひとり、
 動き出しましたわ!
Lilisette : これは……
 どこに行くのかしら? 氷河のどこか……?
Cait Sith Naoi : さあ、後を追いますわ!
 リリゼット、ポーシャ、
 Roard!
 出動ですわよッ!
Lilisette : ち、ちょっと待って。
 他にもいろいろ聞きたいことが!
Cait Sith Naoi : なにかしらン?

Lilisette : あんたが言ってた
 「大戦を嘆いたあのお方」って、
 いったい誰なの?
Cait Sith Naoi : ……。

Cait Sith Naoi : ……それは。
Cait Sith Naoi : ヴァナ・ディールを
 見守る暁の女神……



Cait Sith Naoi : アルタナさま、よン。
Lilisette : !?
Cait Sith Naoi : アタクシたちは、
 アルタナさまの流した、願いの涙なのよン……。
Lilisette : ほ、本当、なの……?

Lilisette : ……フフ、神さま、ね……
Lilisette : Roard、
 たいそうな話になってきたわね。
 上等よ、おもしろそうじゃない……。


そして一行は、一人持ち場を離れたケット・シーを追うことに





Portia : あの格好……
 ラヴォールの人たちと同じね?
Lilisette : 冥護四衆ッ!
Cait Sith Naoi : あ、あのコは……
Cait Sith Naoi : ケット・シー・ケッヘッ!?
Cait Sith Naoi : くぅ、なんてことッ!
Cait Sith Naoi : あのコがッ!
 ああ、そんなっ……あのコに限ってッ!
 信じてたのにッ!
Lilisette : しっ! しずかに!
Portia : 何か、
 話し込んでるみたいだけど……


Cait Sith Ceithir : そろそろ、ザルカバードで
 はじまるンだろ? もうすぐさ。
??? : ああ。
 リリス様は確信しておられるぜ……
Cait Sith Ceithir : にゃはははは!
 いちおう、チュウコクしておくけどな。
Cait Sith Ceithir : ヌーイはバカでマヌケで
 テギワもよくないけど、
 シブトイのだけはひといちばいなんだゼ。
??? : ハッ!
 しょせん、ネコだろう。
 案ずるこたぁねえよ。
Cait Sith Naoi : シツレーーね!!
 アタクシ、ネコじゃありませんわっ!

Lilisette : ……っ、バカッ!
??? : ……?


結局、ヌーイの大声のせいで彼らに見つかってしまい…
大人しく姿を見せるリリゼット達



??? : こいつぁ、
 オドラールたちが言っていた
 羽根飾りの踊り子、か?
??? : どっちが、どっちだ……?
Cait Sith Naoi : あんたたちが
 ケッヘをたぶらかしたのねッ!
??? : ……あ?
Cait Sith Naoi : あんたたちのせいで
 オフクも、ダァーも……
Cait Sith Naoi : ゆるさない、
 ゆるさないわッ!
??? : いいぜ、怒りな。
 怒れば怒るほど、戦いを生む。
??? : お前らが求めるものは遠くなり、
 俺らが目指すものが、手に入るって寸法だ。
Cait Sith Naoi : くぅっ……
??? : こっち2人は要らん。
 遊んでやりな。




冒険者とヌーイの前に、デーモン達が立ちはだかる




という事で戦闘です
ソロでやるつもりで青に着替えてきましたが、ちょうど今まさに目の前で同じNMをやろうとしていた2アカの方がいらっしゃったので、一緒にさせてもらう事に
雑魚は寝かせ、赤色デーモンをぼこって楽勝でクリアしまして


??? : ほほう、やるねぇ。
Larzos : そういや、自己紹介がまだだったな。
 俺ぁ、冥護四衆は蒼鉛銃士隊隊長
 ラーゾス(Larzos)。
Larzos : フン、怖いものなんかねぇってツラだな。
 おもしれぇ。俺ぁ、こういうの好きだぜ?
Larzos : 今後はひとつ
 仲良くしようじゃねえか、嬢ちゃんたち。
Lilisette : な、なに……?
Cait Sith Naoi : 待ちなさいッ!
Lilisette : !?
Portia : あぶないっ!




突然起きた雪崩に巻き込まれるリリゼット達
しかし、リリゼットとポーシャが目を開けてみると…

Lilisette : なっ!?
Lilisette : な、なんで?
Portia : 助けてもらった、の……?


アーリマンによるバリアで、雪崩から逃れたリリゼット達
しかしもちろん、アーリマンは単にリリゼット達を助けたのではなく



Lilisette : Roardーーー!!!

リリゼット達はそのまま連れ去られてしまい…


Cait Sith Naoi : 大変ですわっ!
 一番強い駒を……
Cait Sith Naoi : 駒をヤツらに
 とられてしまったのよンッ!
Cait Sith Naoi : こ、こうしちゃいられないわ。
 Roard、
 あのコたちを助けに……



Cait Sith Naoi : いえ、だめよ、だめだめ。
 ヤツらは、あのランジュリンでさえ
 かなわなかった相手……

Cait Sith Naoi : ……どうしましょう、
 どうしましょう……
 ああ、アルタナさま、どうしたらいいのン……!




一方、さらわれたリリゼット達は…

Larzos : 入りな。
Larzos : 気をつけろよ。失礼があると、
 鋭い羽根で斬りつけられて、あっという間に
 首が地面に転がってるぜ。



Larzos : お連れしました。
Portentous Woman : ……御苦労。
Larzos : どちらですかね?
Portentous Woman : ……




ゆっくりとポーシャを指さす謎の女性
しかししばらくリリゼットの顔を見ていると…



Portentous Woman : ふふふ……
Lilisette : ……な、なによ?
Portentous Woman : がっかりだわぁ。
Portentous Woman : もうちょっと、
 上品で美しい娘だと思ってたのに、
 仮にも、このわたくしの……ねぇ?
Portentous Woman : なのに、なぁに? この、
 へちゃむくれで、ちんちくりんの小娘……
 認めたくないわぁ……。
Lilisette : だ、誰がちんちくりんよ!
 失礼ね!
Portentous Woman : ポーン、ってとこかしら。
 捨て駒程度にしか、使えないわね。
Larzos : 左様ですかい。
 残念だったな、嬢ちゃん。




そして女は玉座から降りて、ポーシャの前へと歩み寄る

Portentous Woman : ……ようこそ。
Portia : ……え。
Lilisette : あんた、何者……?



Cait Sith Naoi : ヤツら、2人をさらって
 どうするつもりなのかしらン……
Cait Sith Naoi : つまり、「彼らの未来」に
 あのコたちが必要だということ……?
 いったいどんな手段を……
Cait Sith Naoi : ……



Cait Sith Naoi : Roard、
 もう気づいているかしらン?
Cait Sith Naoi : ヤツら、
 「未来」を奪いにやってきているのよン……!





Aquila : (……ね、気が強そうなとこは
 そっくりだよね?)
Haudrale : (口出しするなよ。殺されるぞ。)
Haudrale : (さあ、リリス様の
 残虐劇場の始まりだ。)

Portentous Woman : ……あなたの
 望みはわかっているわ。
Portentous Woman : ……助けたいのでしょう?
 ラジュリーズ・B・バルマを……
Portia : !!
Portentous Woman : だったら、
 わたくし達と一緒に、参りましょう。
Portentous Woman : 彼の呪痕は、
 やがて死に至ってしまう……。
Portentous Woman : ご覧なさい。
Portia : ラジュリーズさまっ!
Portia : ……え。
Portia : こ、これは……?




ポーシャが見せられたのは、静かに横たわるラジュリーズの姿
そしてその傍らには、冷たい手を握って泣き続ける喪服姿の…

Portentous Woman : あの子も……
 ケット・シーも、もちろん、神兵とやらが、
 本当にいたところで、彼を助けることはできない。
Portentous Woman : わたくしたち以外は、ね。
Portia : ほ、本当?
 助けられる、の、ですか……?
Lilisette : 騙されちゃダメよ、ポーシャ!
Portentous Woman : 小娘は黙ってなッ!
Lilisette : ……うッ!
Portia : リリゼット!


そして女は、今度はリリゼットの前に立つ

Portentous Woman : お前はよく知っているはず。
 ラジュリーズ・B・バルマは、あのまま
 徐々に弱って、やがて死んでしまうことを……
Portia : ……!
Lilisette : ……で、でもっ……
Portentous Woman : 身の程知らずの小娘。
 しゃしゃり出るのはおよし。
Portentous Woman : みんなの
 記憶がなくなっていたんでしょう?
 お前は要らない子なの。
Portentous Woman : お前は、一人ぼっちで、
 苦しんでのたうち回って、死ぬのよ。
Lilisette : ……そ、そんなこと……!
Portentous Woman : 思い出してごらん。
 いつだって、孤独だったはず。
Portentous Woman : 誰も、何も、
 お前を選ばない。皆、去っていく……。



Lilisette : ……


しばらくうつむいていたリリゼットだったが、キッと顔をあげる

Lilisette : ……Roardは
 Roardは、ちがうわ!
Portentous Woman : ……
 Roard?
Lilisette : Roardは、
 わたしと未来タッグ組んだのよ!
 きっと、助けてくれるもん!
Portentous Woman : ……ふん!
 ぎゃあぎゃあ煩い娘。
Lilisette : ……きゃあっ!
Portia : やめてっ!
 リリゼットにひどいことしないでっ!



Larzos : 殺らないんです?
Portentous Woman : いくらポーンでも、
 餌くらいにはなるだろう。
 牢にブチ込んでおけ。
Portentous Woman : 今は聞いておいてあげるわ。
 彼女の願いを……ね。
Portentous Woman : 遅かれ早かれ、
 わたくしたちが正しいと、泣きつくことになる。



そして、冒険者とケット・シー・ヌーイは…
ポーシャ達がさらわれてしまった事を伝えるため、ラジュリーズの所へ向かった

後編につづく
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