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  • 2024-11-24

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  • 2013-01-15

もうそろそろ終わりそうな過去ミッション-前編

※この記事はアルタナミッションの
「彼女の想ひ出」から「轍辿りて」まで
のネタバレを含みます。




さるさんはとっくに次のBF前まで進めていたようなので、自分も続きまして




冒険者が置いていた賢者の石を取りに来ると、またしてもそこにリリゼットの記憶が蘇る
賢者の石が妖精の石に変わっているのを確認すると、リリゼットはそれを持って帰り…
リリゼットの記憶を追い、冒険者も過去のサンドリアへ

Raustigne : この門の先への通行は
 許可していない。ご了解いただきたい。
Raustigne : ん? それは……。


風景が赤みがかり、リリゼットの記憶の光景が広がる…



Raustigne : この門の通行は、一般に
 許可していない。そなた、何用だ?
Lilisette : この薬をおと……
 ラジュリーズさまに渡したいんですけど……
Raustigne : ラジュリーズ様は療養中だ。
 何人も通すことはできない。
Lilisette : そんな!
 これでラジュリーズさまの病が
 治るかもしれないのよ!
Lilisette : お願い!
 ここを通して!!




門番に止められるリリゼット
するとそこに、ラジュリーズの戦友であるヴェスティーレがやってきて…

Vestillet : ラヴォールで援軍に来てくれた……
 リリゼットちゃんか。
Lilisette : はい!
Vestillet : この娘なら
 ラジュリーズのとこに通しても平気だ。
Vestillet : 俺のマブダチだ。
Raustigne : は……はぁ。
Vestillet : 丁度ポーシャちゃんも
 ラジュリーズの様子を見に来てるはずだ。
 ほんと、もてる男はつらいねぇ。
 さ、早く行ってやんな。
Lilisette : ありがとうございます!


Portia : どうしたのリリゼット?
 そんなに急いで?
Lilisette : あ、あの……ラジュリーズさま!
 これを飲んでみてください!!
Ragelise : これは?
Lilisette : 病が治る……かもしれない薬。
Lilisette : お願い、飲んでみて!


リリゼットが渡した薬をラジュリーズは飲むが、結局呪痕は治らず…



Ragelise : ありがとよ。
 こんなのすぐに治しちまうから
 安心してくれ。
Lilisette : ……。
Portia : 気を落とさないで。
 大丈夫よ。私も付いてるから。


そして風景は元の冒険者のいる世界のものへと戻る



Raustigne : ……っと、駄目だ。
 許可のない者は通せない。
 ご了承いただきたい。
Raustigne : ……その薬は
 私が預かってもいいか?
Raustigne : 今は……その……
 ラジュリーズ様はいなくてな。




リリゼットの記憶のかけらを手に入れ、新たなかけらを求め冒険者は現代のサンドリアへ


=== Area: Southern San d'Oria ===



Lilisette : ふふ……。
 あいも変わらず賑やかね。
Lilisette : さてと、この前は急いでたから
 何もできなかったけど……
Lilisette : あらためて里帰りって事で
 少し歩き回ってみようかな。


リリゼットは一度現代サンドリアに戻っていたようだった
冒険者がさらにサンドリア大聖堂へと足を運んでみると…



Abioleget : 大聖堂は初めてですか?
 どうぞ大聖堂内を自由に御覧下さい。
Abioleget : ……ん?
 ああ彼ですか?
Abioleget : 何やら
 赤毛の女の子を傷つけてしまったと
 毎日あの様に懺悔に来られるのです。


最初から居なかった事にされてしまったリリゼットの存在が、誰かにまだ覚えられているとしたら…
冒険者は急いで男を追い、詳しい話を聞くことに

Bertenont : あれはちょうど講話会を聞きに
 大聖堂へ行った時の話なんだけど…………
Bertenont : ……小さくて……可愛らしくて、
 羽根の髪飾りが赤い髪と良く似合っていたのを
 覚えてるよ……。




思い詰めたような表情をしていたリリゼットの事を男は放っておくことが出来ず、リリゼットが何に悩んでいるのか話を聞き出そうとしたのだという
リリゼットは正直に、自分がアルタナの神兵であることや未来から来た敵と戦っている事を男に話してしまったのだが…

Bertenont : どれもこれも信じられない事ばかりでさ。
 はぐらかされて、作り話をされているんだと、
 思い込んでしまったんだ。
Bertenont : ……その思い込みがイケなかった。
Bertenont : 作り話をされていると
 思い込んでしまってからは、
 どれも幼稚に思えてしまってね……。
Bertenont : ……それで、笑ってしまったんだ。


Lilisette : ……なによ。
Lilisette : あなたが力になりたいって言うから。
 全部話したのに、笑う事はないじゃないっ!!


リリゼットは走り去ってしまい…
自分から話を聞き出そうとしたのにそれを笑い飛ばしてその子を傷付けてしまったと、男は深く反省しているようだった
せめて名前を知りたいと言う男に、冒険者はリリゼットの名前を教える

Bertenont : そっか。
 リリゼット……。
 とても可愛らしい素敵な名前だね。
Bertenont : ……どうもありがとう。
Bertenont : 君に色々話せてよかったよ。
 なんだかお祈りをしている時より、
 とても晴れやかな気分だ。


そして冒険者は思い出のかけらを手に入れる
ただし今までのと違ってかなり小さいかけらのようだが…
次の手がかりを探しに、冒険者は港の酒場へ


=== Area: Port San d'Oria ===



Thierride : いらっしゃい。
 注文は給仕の方に……ん?
 なんだ、わしに何か用か?
Thierride : 赤髪の娘が来なかったかだと?
 うむ……人探しか?
 悪いが今忙しくてな、すまんが……
Thierride : いやちょっと待て……、
 あんた冒険者か?


リリゼットの話を聞くつもりが、おつかいを頼まれてしまった
仕方なく冒険者は、テリードの新作料理の味見を頼むためにアモーラのところへ
アモーラは新作の料理を美味しいと喜んでくれたのだが…

Amaura : ……そういえば、
 テリードさんの新作を試食する時は、
 いつも女の子と一緒だったような……。
Amaura : その子はテリードさんの
 豆料理が大好きでねぇ。
 料理を食べる時はいつもニコニコしてて……、
 それでその子は…………
Amaura : …………あぁ、駄目だ。
 その子の顔が思い出せそうなのに思い出せない。
 これだから年はとりたくないよ。


そして冒険者は酒場の店主テリードの元へと戻り、感想を伝える
テリードはその感想を聞いて満足したようだったが、肝心の冒険者の用事であるリリゼットの事は全く覚えていなかった

Thierride : ……ううぅぅむ。
 だめだ! 思い出せん。
 すまんな、お前さんの力になれそうもない。
Thierride : だが、まてよ……、
 見た事あるような……無いような……。


と、風景が再びリリゼットの記憶のものに変わり…



Thierride : おお! リリゼットじゃないか!?
 元気にやってたか?
Lilisette : もちろん!
 いつだって元気全開よ!
Thierride : わっはっはっはっ!
 それは何よりだ。
 そうだ、豆料理の新作が出来たんだが、
 試食していくか?
Lilisette : 本当っ!? やったぁ!
 あたし今お腹ぺこぺこだったのよ。



Thierride : はいよ、おまちっ!
 熱いから気を付けて食べるんだぞ。
Lilisette : おいしそ~。
 いっただっきま~す!!!!
Thierride : 食べ終わったら
 いつもみたいに感想を聞かせてくれ。




リリゼットが食べている間、厨房を離れるテリード
するとその体から小さな記憶のかけらが飛び去ってしまい…
それが彼の中からリリゼットの記憶が失われた瞬間だった
厨房へ戻ってきたテリードは…

Lilisette : ……ふぅ、ごちそうさま~。
 テリードさ~ん!!
Thierride : ……ん?
 なんだ?
Lilisette : 新作料理なんだけど、
 これあんまり美味しくないよ。
Thierride : なに!?
Lilisette : いつもと塩が違う……かな?
 ……コクが全くないし、
 豆の良さもうまく引き出せてないような……。
Thierride : こ……、
 小娘が何を知ったような口を聞くかっ!!
 お前の様な奴に食わせる豆料理など無いわっ!!
 さっさと出てってくれ!!!
Lilisette : ひっ!!
 ご、ごめんなさ~い。


突然怒鳴られたリリゼットは慌てて店を逃げ出してしまい…
そこで記憶は途切れ、元の光景へと戻る





Thierride : おお! そうだそうだ!
 思い出したぞ!
Thierride : 以前わしの
 新作料理の試作品を貶した娘がいてなぁ、
 確かそいつは赤髪だったと思ったぞ。
Thierride : あの時はもう、
 はらわたが煮えくりかえってしまってな!
 この店から叩き出してやったわい!

Thierride : だがな……実はあの後、
 その娘の言う通り味付けを元に戻したら、
 これが全くその通りでな……。
Thierride : この新作も
 あの娘の助言がなかったら、
 今日の様には出来なかったかも知れん。
Thierride : あの時はついカッとなって
 追い出してしまったが、悪いことをしてしまった。
Thierride : ……そういえば
 それ以前にもわしの料理にずけずけと意見を言う
 娘っ子が居たと思ったが……。
Thierride : ……ううぅぅむ。
 だめだ! 思い出せん。
 年はとりたくないものだな。


そして冒険者は小さな思い出のかけらを手に入れ…
今度はドラギーユ城のハルヴァー宰相の元を訪れる


=== Area: Chateau d'Oraguille ===

Halver : そういえば以前話をしていた
 人物には会えたのか?
Halver : 何か困った事があるようなら
 彼に、もう一度会ってみてはどうだ?



Halver : ……うむ、
 それにしても今回は一人なのだな?
Halver : あ、いや……、
 いつも一人か?
Halver : すまん。
 今のは忘れてくれ。


そして冒険者は、供える花を持って再びリリゼットの父親の墓へ


=== Area: Batallia Downs ===

Larzos : ……ん?
 よぉ、あんたまた会ったな。
 今日はどうしたんだ?
Larzos : 何やら深刻そうだな。
 どうだい? オレに話してみないか?
 力になるぜ!


冒険者は墓を訪れると、またこちらの世界のラーゾスに会うことが出来た
神兵や未来の話をする冒険者だったが、その信じがたい話にラーゾスも困惑してしまい…
と、その時光景ががらりと変わる



Larzos : こ、こいつは一体!?



Lilisette : ……わたしね、
 正直もうダメかも……、って思ってたんだ。
Lilisette : お母さんが連れていかれて……、
 お父さんからわたしの記憶が無くなって……。
Lilisette : もう何もかも終わりなんだ……って。
Lilisette : そんな時ケット・シーと
 Roardがわたしを
 勇気づけてくれてね……。
Lilisette : わたしは一人じゃないって、
 はじめてそう思えた。
Lilisette : リリスなんかに負けるもんかっ!
 ……皆でこの現代を守ってみせる。

Lilisette : だから見ててね……、
 わたし、頑張るから……。




そして風景は元に戻り…今の記憶は、冒険者だけでなくラーゾスにも見えたようだった

Larzos : いやぁ、不思議な事もあるんだな。
 長生きはしてみるもんだ。
Larzos : それに……、
 何となくわかったぜ。
 あんたの救おうとしているモノがな……。
Larzos : 気の強そうな、
 きれいな嬢ちゃんだったな。
Larzos : なぜだろうな。
 ラジュリーズ殿と面影がかぶっちまった。

Larzos : 色々と振り回されそうだが、
 大事な人なんだろ?
Larzos : 無事に救い出してやんな。
 応援してるぜ。




ここまで手に入れた小さなかけらが一つになり、思い出のかけらになった
冒険者は最後のかけらを探しに、今度は街の外へ
過去のバタリアに出ると…





Lilisette : ポーシャ、早く!
 こっちこっち!
Portia : リリゼット、やっぱりだめよ……
 団長に黙って、ジュノに行くなんて……
Lilisette : まーだそんなこと言ってるの!?
 じゃあ、ポーシャは、あのふたりが
 どうなってもいいわけ?
Portia : それは……


記憶の光景では、リリゼット達はジュノへと向かったようだった
冒険者もそれを追ってジュノへ

Irwyn : ……ん? 君か。
Irwyn : 今日はひとりか?
 ……いや、いつものことだったな。
Irwyn : 連合軍は未だ北の地で
 苦戦を強いられている。
 ここには、薔薇傭兵騎士団の者くらいしか
 いないぞ。
Irwyn : 彼女らに
 用でもあるなら、入るといい。




冒険者が中に入ると、薔薇傭兵騎士団の隊士達がいた
と、ちょうどそこに騎士団長のノユリからリンクパールに連絡が入る

Chimene : はい、こちらシメーヌ!
Noillurie : 『ああ、シメーヌ。
 私だ。』
Noillurie : 『すまぬが、バタリア丘陵まで
 「特製おにぎり」を持ってきてくれぬか?』
Chimene : は! 直ちに参ります!
Chimene : ノユリさまったら
 あれを切らすなんて……
 やっぱりラジュリーズさまのことで
 頭がいっぱいだったのね。

Chimene : ……そういえば、前にも一度
 ノユリさまがおにぎりを切らして
 持ってくるように言ってきたことがあったわね。
Chimene : でも、届けに行ったら
 そんなもの頼んだ覚えはないって
 言われたのよね……
 今回はそんなことないといいけど。


そして早速おにぎりを作ろうとする隊士だったが、最後に振りかける特製スパイスが切れてしまっている事に気が付く
頼み事を引き受けた冒険者は、ブンカールにいるというゴブリンにスパイスを作ってきてもらう事に…


=== Area: Vunkerl Inlet [S] ===

と、冒険者がゴブリンにスパイスを頼んでいると再びリリゼットの記憶が蘇る





Lilisette : この前
 頼んだものは、できてる?
Leadavox : 「コエカワール」、だな。
 できてる。持ってけ。
Lilisette : フフフフ……これさえあれば……



Leadavox : ん?
 前に、「コエカワール」作ったかって?
 リリゼットって女の子に、か?
Leadavox : そう、だな。
 作ったかもしれない……
 作らなかったかもしれない。
Leadavox : リーダ、客多い。
 全員覚えるの無理、だな。


ゴブリンはリリゼットに薬を作ったことを覚えていないようだが…
冒険者は特製スパイスを届けに、ジュノへと戻り

Chimene : 特製スパイスを
 持ってきてくれたのね。ありがとう。
Chimene : おにぎりは
 もうできてるから、あとはこれをかけるだけよ。


そしてリリゼットの記憶の光景が広がると…



Lilisette : ……ゴホン。あーあー。
Lilisette : ……シメーヌ、聞こえるか?
Chimene : はい、ノユリさま!
 なんでしょうか!?




ノユリの振りをして隊士におにぎりを持って来て欲しいと指示を出したのは、コエカワールで声を誤魔化したリリゼット
では本物のノユリはどうしていたのかというと…

Noillurie : ……それにしても、任務とはいえ
 ラジュリーズ殿とこうして
 ふたりでいられるとは、夢のようですわ。
Ragelise : ん? ……あ、ああ。
 たしかに、今日は部下たちも出払っていて
 珍しい組み合わせになったな。


ラジュリーズと2人っきりになり、すっかり乙女になってしまっているノユリ
するとそこに、偽ノユリの指示を受けておにぎりを持った隊士がやって来てしまい…



Noillurie : なんだ、シメーヌ。
 何しに来た!
Chimene : は!
 先ほど申しつかった
 「特製おにぎり」をお届けに参りました!
Noillurie : なんだと……?
 薔薇傭兵騎士団たる者、「特製おにぎり」なら
 何時でも携帯している。
Chimene : えっ……?
 ……でも先ほど、リンクシェルで……


と、ノユリが隊士に気を取られている隙に、リリゼットはラジュリーズに向かって手を振る
それに気付いたラジュリーズはチョコボから降りると、リリゼットの所へと向かうが…
そこに待っていたのはリリゼットではなく



Ragelise : ポーシャ……?
Portia : ラジュリーズさま……!
Ragelise : どうしてここに……
Portia : あ……
 いえ、その……


ポーシャの恋のライバルであるノユリからラジュリーズを遠ざけ、上手くポーシャと引き合わせることに成功したリリゼットは、姿を隠しながらビシッとピースサインを決めたのだった



こうして冒険者はリリゼットの記憶のかけらを全て集め、禁断の口へ
すると禁断の口は待ちかねたように、冒険者をウォークオブエコーズへと誘い…

Cait Sith : ……Roard!!
Cait Sith : み、見つかったのン?
 リリゼットの……リリゼットの……



Cait Sith : それが……
 リリゼットの記憶……?


と、冒険者の手を離れたリリゼットの記憶は再びアトモスの中へ…
すると突然アトモスの口から光の柱が吐き出される



光の柱は、グロウベルグのある場所へ…

Cait Sith : ……い、今のは……?
 アトモスから、光の柱が……落ちたわ……
Cait Sith : どこかしら……
 あの辺りは……グロウベルグ……?
Cait Sith : 行ってみましょう、
 Roard!!


=== Area: Grauberg [S] ===




冒険者とケット・シーを待っていたのは、ピクシー達だった

Lysithea : アルタナの子ですね……?
 よくぞいらっしゃいました。
Lysithea : ……さきほど、空から
 穢れなき魂が落ちてきました……
 あなた方のおともだち、なのですね?
Lysithea : 生まれたばかりの、
 とても繊細な魂なのです……。
 ほんの僅かな怒りにも、悲しみにも
 深く傷ついてしまうほどの……。

Cait Sith : リリ……ゼット……?
Lysithea : 彼女は傷ついていました。
 わたしたちの、癒しの力を注ぎこんだけれど
 まだ、もう少し、力が足りないみたいなのです……。
Lysithea : 彼女が信じる……
 おそらく、未来の力が……
Cait Sith : もう少し、
 白き未来の力が必要ってことねン……?

Lysithea : 彼女の……未来の……
 可能性を手繰り寄せるのです……
Cait Sith : リリゼットの……未来……
Cait Sith : 決着を、
 つけなくてはいけないようねン。




しかし、少し考えるとケット・シーは頭を振る

Cait Sith : ああ、でも……
Cait Sith : ……ダメよン。
 今のアタクシたちでは、危険すぎますわ。
Cait Sith : Roardも
 見ましたでしょう?
 今までとは桁違いの、奴らの力を……
Cait Sith : 黒き未来へ傾倒した
 今の世界では、いくらアータといえ
 まともに戦うことすら叶わない……
Cait Sith : せめて、あと少しだけ、
 こちら側へ傾けられれば……
Cait Sith : でもっ……
 もう、残された手なんて……

Cait Sith : …………
Cait Sith : !
Cait Sith : Roard、
 アタクシ、用事を思い出しましたわ。
 少しだけ待っていてくださるかしらン?


ケット・シーに考えがあるようだ
冒険者はケット・シーが帰って来るまで待つことに
そして…


Cait Sith : んにゅにゅにゅ……

戻ってきたケット・シーのところへ冒険者が来ると、何やらケット・シーは頭を抱えて悩んでいるようだった

Cait Sith : !
Cait Sith : Roard!
 ちょ、ちょうどいいところに来ましたわっ!
Cait Sith : お願いよン!
 鑽孔蟲を……なんとかして、
 鑽孔蟲を捕まえてちょうだいっ!


そして冒険者は、過去のパシュハウ沼へと向かい鑽孔蟲を捕まえてくる
その鑽孔蟲を受け取るとケット・シーは…



Cait Sith : そしたら、あとは
 コレをここに入れまして、と……
Cait Sith : …………
Cait Sith : ……完成ですわ!
Cait Sith : さあ、Roard、
 受け取ってちょうだい。
Cait Sith : 鑽孔蟲のフラスコ
 ……ヤツらに対抗するための、切り札よン。

Cait Sith : 放っておけば、
 白き未来は、アトモスが喰い尽くして、
 やがては消滅してしまう……
Cait Sith : それで、アタクシ思いつきましたの。
Cait Sith : ならば、アトモスに喰われる前に
 アータの想いを介して、あちらの力……
 白き未来の力を、少しだけでも
 借りられるんじゃないかしらって。
Cait Sith : この鑽孔蟲のフラスコは、
 その橋渡しを担うモノよン。
Cait Sith : 一時的ですけれど、
 アータの力を増幅することができるはず……
Cait Sith : ……ホントは
 ルール違反なんですけれどもね。
 この際、細かいことは言ってられませんわ。



Cait Sith : アータたちが歩んできた道程は、
 リリスの言う、「幻」なんかじゃない。
Cait Sith : だから信じて、白き未来を……。
 アータの歩むことになる、もう1つの世界を!
Cait Sith : 行きましょう、
 Roard。
Cait Sith : ウォークオブエコーズ……
 すべての記憶と時間が、交錯する場所……



Cait Sith : やつらと決着をつけて……
 白き未来を……
 リリゼットを取り返しますわよン!





Larzos : ……来ると思ってたぜ。
 まったく、諦めが悪ぃ奴らだよなあ……
Larzos : しかし、お前たちには何の手も駒もねえ。
 どうあがいても無駄だ。投了しな。
Cait Sith : ラーゾス……!


そしてラーゾスの後方から、冥護四衆となった新たな2つの影が現れる



Cait Sith : ランジェリン……!
 ポーシャ!

Cait Sith : 仲間を……裏切ったのねン……!
 Roardを……
 リリゼットを……!
Cait Sith : 売ったのね……!
 その魂を……闇の神に……!!



Ragelise : ……ハッ。
 獣人風情が大きな口を叩きやがる。
Ragelise : オレは……
 人にも神にも魂なんざ売らねえよ。
Ragelise : ただ……
 邪魔立てするものは、斬らねばならん……。
 そうじゃねえと、もはやオレ自身が立ちゆかねえのよ。
Ragelise : ……Roard。
 悪く思うなよ……

Cait Sith : ポーシャ、
 あなたまで……
Portia : わたしは、この身も
 未来も、どうでもいいの……
Portia : でも……
 ラジュリーズ様がいない世界など……
 わたしには、何もないのと同じ……
Cait Sith : アータたち……
 どうしてッ……



Larzos : お前たちこそ、どうなんだ。
 ケット・シーとやら。
Larzos : かたや、未来に楯突く、お前たち……
 かたや、女神に牙剥く、俺たち……
Larzos : どちらの人の子も、
 罪深き存在には変わりはねえだろうよ。
Cait Sith : ちがうわっ!
 アータたちと違って、アタクシたちには夢が……
 正義のためにッ……



Ragelise : どちらも、おなじことさ。
Ragelise : オレも、お前も、連合軍も
 夢や志、正義……なんでも良い。
Ragelise : 口あたりの良い言葉を盾に
 その実、ただ力に憑かれているだけの、外道よ。
Ragelise : オレは、冷たい炎の中で、
 己の欲望に気づいた。
 連合軍だ仲間だなんだと言ったところで……
Ragelise : 握りしめた拳と
 振り上げる剣の手ごたえだけが、
 オレを突き動かしている……
Ragelise : 闇の王をぶちのめさねえと
 どうにも立ちゆかねえのよ……
 それだけが、何よりもオレにとって本当だ。
Cait Sith : ……ランジェリン。

Ragelise : オレもお前も……
 どのみち、もう戻れねえのよ……


その瞬間、4人目の冥護四衆…黒き未来の冒険者が姿を現す



Cait Sith : アータは……
Cait Sith : Roard……

Larzos : お前さんだって
 じきに、こうなる。
Cait Sith : ……。
Cait Sith : Roard……?


ラーゾスの言葉に、不安そうに隣の冒険者を覗き込むケット・シー
しかし冒険者は大丈夫と言って目の前のもう一人の自分に向かい剣を抜くと…

Cait Sith : 行きましょう、
 Roard。
 きっと、やれますわ……!
Ragelise : 互いの未来をかけた舞台だ。
 役者に不足はねえ。
Larzos : 外道と外道にゃ
 血みどろの戦いが似合いだな。

Ragelise : さあ、思うさま
 やりあおうぜ……!





という事でBF「夢見果てし時」です
あれれ、さるさんと2人でやるはずが何やらPTメンが多いですね?
というのも、グロウベルグで最初のイベントを見ている時あたりからこのPTさんに誘われ続けてまして

ナイトさん:doing the spitewardens?(冥護四衆戦ですか?)
Roardは首を横に振った。
※この時は後日さるさんと2人でBFをやるつもりだった。

ナイトさん:【パーティ】 【いりませんか?】
※ウォークオブエコーズで↑のイベントを見ている最中。

シーフさん:【ミッション】 46 【いりませんか?】
※PTメンのもう一人からもsayでお誘いが来た。

んんん??「ソロでやるの?なら一緒に手伝ってやんよー^^」ってノリとはちょっと違う気がするレベルで何度も誘ってくる
さるさん今アビセアで別の事やってるしな…どうしようかと思ったんですが
「急いで向かうか」との事でさるさんを待ちまして、それから一緒にPTを組んだ次第という訳です

BF前

ナイトさん:【こんにちは。】
シーフさん:【こんにちは。】 ^^
ナイトさん(白のキャラ名) 【スタートボタン】
ナイトさん(白のキャラ名) 【練習相手になりません。】
白さん::P
自分:【準備完了!】
ナイトさん:/
白さん:cs
シーフさん:/
白さん:/

負ける気がしないから弱そうな白魔で突入するぜlolという事で
BF中の4人目の冥護四衆はあちらのPTのブレスドブリオー【白魔道士】となりました
やはりやるなら自分のドッペルゲンガーと戦うSSを撮りたい…と思っていたが、まぁいいかw



こんなにスピーディにBFすることになるとは思っていなかったので下調べはほとんどしていませんが
やはりメランコリージグ(範囲宣告)持ちのポーシャが真っ先に叩かれ
しかしHPがそんなに多くないからかあっちのPT3人が叩いているうちにとっとと没
とりあえずさるさんのラムウがタゲを取ったラーゾスを殴ってました



で、最後は4人目の冥護四衆を倒して終了
5人もいるとさすがに楽勝ですねww


そして冒険者は冥護四衆を倒し…



もう一つの未来からやってきたあちら側の冒険者は消滅し…

Ragelise : く……
Ragelise : やるじゃねえか……
 さすがオレが見込んだ男だぜ、
 Roard……
Portia : ……う
 うぅ……


そう言うと、ラジュリーズもポーシャの隣で倒れ込む



Larzos : ……チッ。
Larzos : 俺らが負けるたぁ、恐れ入ったぜ……
 こいつが女神の力ってやつかねェ……
Larzos : いや……あるいは、これが
 志の……夢の……力ってやつ、か……
Cait Sith : ……

Larzos : いいぜ……
 兄ちゃん……
Larzos : 途中で盤を降りるのは
 心残りだが……お互い譲れねえ
 未来を賭けてるんだ。
 せいぜい最後まで頑張りな……


ラーゾスは、残された体力でラジュリーズとポーシャの体を抱えあげる



Cait Sith : その……ふたりは……
 どうなるのン?
Larzos : この人たちは……大丈夫だ……
 俺が敬愛する人たちだからな……
Larzos : 責任もって、無事に
 送り届けるさ……
Larzos : じゃあな……


そして転送魔法でラーゾス達はウォークオブエコーズを出て行き…
飛んだ先は安全な街の民家の中だった



Larzos : 貴方がたは……
 この大戦で、誰よりも志高く、勇敢だった……



Larzos : どちらの未来の人間も……
 それは……よく知っているはず……
Larzos : どうか、生きてください……
Larzos : おふたりは……
 どちらの未来にも必要な方だ……

Larzos : それでは……
 一足お先に……失礼いたしやすぜ……




ラジュリーズ達に書き置きを残し、ラーゾスは一人消えていった…


一方、見事勝利を収めた冒険者とケット・シーは



Cait Sith : ……!
 そうだわ、リリゼットは……?
Cait Sith : Roard、
 戻りましょう。彼女のところへ。


そしてグロウベルグへと急ぎ…


=== Area: Grauberg [S] ===

冥護四衆を倒し、白き未来の可能性が生まれたからか光り出すリリゼットの魂
しかし間もなくして、ゆっくりとその光を失ってしまう

Cait Sith : そんな……どうして……
 手遅れだったというの……?
Cait Sith : リリゼット……
Cait Sith : リリゼットーー!!!




と、冒険者はおもむろにリリゼットの魂に歩み寄ると、それを胸に抱く
そして…





Cait Sith : ……!!

冒険者の背に生えた光の翼が、そっと冒険者の体ごとリリゼットの魂を包む



魂は冒険者の手をゆっくりと離れ、宙に
どんどん光を増していき、そこに現れたのは…




Lilisette : …………
 ……Roard……?


ぼんやりとした様子で目を開けるリリゼット
冒険者がリリゼットへ手を伸ばすと、それに応えるようにリリゼットもゆっくりと地上に降りてくる



そして…


地面に着くとバランスを崩したように座り込むリリゼット
確かに生きているその姿に、ケット・シーも感極まり…

Cait Sith : ……リ……リゼット……
Cait Sith : よかっ……た……
 よかったわ……



Lilisette : ん…………
 ……お……はよー……
 Roard……ケット・シー……
Cait Sith : ……ぐすっ……もうっ……!
 いつまで寝てるの! リリゼット!
Cait Sith : アタクシも
 Roardも
 心配したじゃありませんの……!!

Lilisette : ……わたし
 どうしてた……んだっけ……
Lilisette : Roard……?
Lilisette : 助けてくれた、の……?
Cait Sith : そうよン……。
Cait Sith : Roardが
 世界中を回って、
 アータの記憶を集めてくれたの……
Lilisette : ……
Lilisette : ありがとう……
 Roard……
Cait Sith : アータたちは一蓮托生。
 アルタナさまの両翼だものねン。
Cait Sith : どちらかが、欠けても
 ダメなのよン……
 飛ぶことができなくなってしまう……
Lilisette : そっか……



Lilisette : 行くのね……?
 レディ・リリスのところに……

Cait Sith : ええ。決着をつけなければ。
 おそらく、最後の戦いになりますわ。
Cait Sith : でもリリゼット、
 アータは一度バラバラになって
 消えてしまうところだった……。
Cait Sith : 見た目は変わってないけれど
 アータは今、生まれたばかりなのよン?
 もとの調子に戻るまでは、まだ休息が必要ですわ。
Lilisette : うん……。
Cait Sith : あちらも、もう後がない……
 どんな手をつかってでも、アタクシたちの未来を
 消し去りにくるでしょう。
Cait Sith : Roardも、
 しっかり準備しておいてちょうだい。



それからしばらくして…
ケット・シーは夜の空を見上げ、つぶやく

Cait Sith : 禍星、現るとき……
Cait Sith : 暁の神兵、
 降り立ちて……
Cait Sith : 冥夜の乙女、
 降り立ちて……
Cait Sith : …………



Cait Sith : 見ていてちょうだい、アトモス。
 白と黒の盤の上に、こぼれ落ちた涙の
 ゆく先のこと……





Lilisette : あ、Roard。
Lilisette : え、ケット・シー?
 ロンフォールに行くって言ってたわよ。
Lilisette : ……そういえば、
 Roardと出会ったのも
 ロンフォールだったわね。

Lilisette : …………
Lilisette : ううん、なんでもないわ。
Lilisette : ケット・シーに用があるなら、
 ロンフォールに行ってみたら?





で、ロンフォに行く前にカンパニエ
昔はボス1体を何とかキープして大喜びしていたナイトですが、今では立派に雑魚4+ボスの盾がまともに出来るナイトになりました
全部盾のおかげ
とはいえサポ白リフレなしでボスのバニシュガIIを定期的に食らい続けるとMPが厳しくなりそうな長期戦でしたので、ストンスキンをしっかり張って回復はサンギン任せにしてました

ていうか何で援軍が来ないwwNPCの軍すら来ないwww
よく見たら何人かのPCは来てましたが、皆攻城兵器を叩きに行っていた模様でしt
で、しばらくキープしてたらやっとNPCの軍が来たのと同時にPCも何人か駆けつけまして終了
いつまで続くかと思った!



そして冒険者がロンフォールに来てみると…
地面にきらきらと不思議な光が
近付いてみると、冒険者の脳裏に今まで経験してきた思い出が広がる



ここで冒険者とリリゼットが出会ったこと…



リリゼット率いる踊り子たちが、ケット・シーを捕まえようとしていたこと…
と、そこにケット・シーがやってくる

Cait Sith : あらン?
 アータ、どうしてこちらに?
Cait Sith : いいえ、それよりも……

Cait Sith : うふふ。
 アータに初めて会ったときは
 あんなに頼りない翼だったのに……
Cait Sith : 今は、未来を背負って
 飛ぼうとしてるんですものね。
Cait Sith : アータにも見えましたのねン?
Cait Sith : これは、時の分岐点。
 憂いの涙の生まれた場所。
Cait Sith : アータの、そして、
 リリゼットの想いが生まれた場所。
Cait Sith : ……もう、このコは
 必要ないみたいねン。


そう言うと、フラスコに入れていた鑽孔蟲を逃がすケット・シー



Cait Sith : ここからは、
 シンペーさんにお任せしますわ。
 アータの歩いた時を辿って、
 黎明の雫をあつめてちょうだい。
Cait Sith : もう一度、想いを巡り、
 もう一度、道をつなげるのよ。
 アータたちの信じる未来へ……。
Cait Sith : それがきっと、
 アータたちの力になるはずだから……。



いよいよ最終決戦が近付いてきました
長かった?アルタナミッションも終わりか…

次の記事は、いつものアビセアPT記事です

後編につづく
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