彼女のいない未来。







レディリリスが守りたかった未来を、今度はリリゼットが守りに行く。
ふたつの未来の扉を閉じれば干渉は止まり、二度と交わることはない。


Lilisette : ふふ……これが
　未来タッグの最後の仕事、ってわけね。




Lilisette : ねぇ、Roard、
　記念にこれ、あげるわ。




Lilisette : 忘れないでね……
　未来タッグのこと！





Lilisette : きっとわたしも、遠い未来で、
　懐かしく思い出すわ……。

Lilisette : 強い敵と戦ったこと……
　綺麗な空や、夕日の下を走ったこと……

Lilisette : Roardと一緒に
　ヴァナ・ディールを駆け回ったこと……




Lilisette : 本当に、とっても楽しかった。
　何年たっても、何十年たっても……
　わたし、忘れないわ……


Lilisette : ……じゃあ、
　もういくね……



そして、つないでいた手が解かれる…




Lilisette : ありがとう、
　ケット・シー……
　Roard……。



Lilisette : また、きっと会えるわ……
　どこかの未来で……！
Cait Sith : リリゼット……
Cait Sith : リリゼット……！









Cait Sith : ……
　……アトモスが
　止まった……？



Cait Sith : リリゼットが……
　あちらの未来で扉を閉じれば……
　このままゆっくり、アトモスは石になっていく……。
Cait Sith : 何年……
　何十年かかるかわからないけれど
　完全に機能を停止するはず……。


Cait Sith : ……
Cait Sith : アタクシも、お別れかしらン。
Cait Sith : これで
　もう、アルタナさまが
　お嘆きになることもない……
Cait Sith : アタクシの役目も終わり……。
　このまま、やがて、
　涙は乾いて、消えるのよン……

Cait Sith : Roard、
　本当に、ありがとう。



Cait Sith : これからも、
　アタクシたちの未来を……
　導いてちょうだいねン……


役目を終えたケットシーも、冒険者の元から去っていった
共に戦ってきた仲間達に別れを告げて、冒険者が向かった先は…



=== Area: Southern San d'Oria [S] ===

Mayakov : ……あら、
　Roardじゃないの！



Mayakov : うふふ、御苦労だったわね！
　バルドニアでのあんたの活躍は
　サンドリアまで届いてるわよ。
Mayakov : 連合軍の皆さんの間でも
　Roardっていう
　勇敢な傭兵が、反撃の足掛かりをつかむ
　切っ掛けを作った、って噂されてるみたい。

Mayakov : ふっふーん、あんたに最初に
　目をかけたのは、このあたくしですからね。
　この慧眼に狂いはなかった、ってわけね！



Mayakov : ん、どうしたの？
　何か物足りなさそうな顔してるわね……？

マヤコフの話によると、ラジュリーズとポーシャは無事戻ってきたらしい
が、バルドニアでの一件については誰も何も覚えていないようだった
そして冒険者はリリゼットについて、マヤコフに聞いてみるが…


Mayakov : は？　自分の相棒で
　一緒に水晶大戦を戦った？
Mayakov : なにいってるの、あんたが
　何もかもひとりで、やりきったんじゃないの。
　あんたは孤高の兵として、名が通ってるのよ？

何かの冗談だと思ったのか笑い飛ばすマヤコフ
冒険者の記憶は戻ってきても、リリゼットはもうここにはいないのだ
と、マヤコフにはまだ何か話したい事があるようで…

Mayakov : それでね、ついに
　式をあげることにしたんですって！
Mayakov : え、誰がって？　相変わらず
　鈍いわねえ。ラジュリーズさまとポーシャが、よ！
Mayakov : 連合軍が
　追い上げムードになったでしょう？
　最近明るいニュースもなかったし、
　いっちょ景気づけに、ってことらしいわ。



Mayakov : もー、こんな
　おめでたいこと、久しぶりでしょ？
　うちもみんな張り切っちゃって、総出で大わらわよ。



Mayakov : ……ほら、これ。
　招待状よ。
Mayakov : あんた、ひとつの所に
　じっとしてないでしょう？
　ここに寄った時に渡してくれって、
　ラジュリーズさまから預かってたのよ。
Mayakov : 間に合ってよかったわ。
　そろそろ、あたくしも支度しなくっちゃ。
　ジュノの教会に行ってみてちょうだい。



そして冒険者は、式場があるジュノへ向かい…




Tanja : あ、あんた。
Judith : ポーシャとお師匠の
　友達の子……
　Roard、だよねぇ～。
Raina : こっちこっち。もうすぐ始まるよ！


Cloud Walker : 静粛に！
　列席者は中央の通路を開けられよ。
Cloud Walker : 本日、ここに我らが集いしは
　神聖なるラジュリーズ・Ｂ・バルマと
　ポーシャ・フォンテーンの結婚の儀を
　見届けるためである。



Cloud Walker : 新郎、新婦、参られよ……



Tanja : うわあ！　綺麗！



Mayakov : いいわねえ。
　あたしもいつか着てみたいわぁ～。
Tanja : えっ！？
Mayakov : やーねえ、
　タキシードのほうよ。




Cloud Walker : さあ、歩み出されよ。
　汝らの長き旅へ……





Tanja : おめでとう！
Vestillet : 幸せにな！
　ポーシャちゃんを泣かせたら承知しないぜ？



Mayakov : よかった……
　よかったわ……幸せにね。


そして式が終わり、冒険者はル・ルデの庭で行われる披露宴へも出席する事に
舞踏団の仲間や知人達に祝福を受けていたラジュリーズとポーシャだったが、冒険者の姿を見つけると声を掛けてきた



Portia : Roardさん。
Portia : よかった……。
　来てくださって
　ありがとうございます。
Portia : Roardさんに
　お礼を言わないといけない気がして……ね？
Ragelise : ああ。

二人とも、闇の神の力を手に入れた時の事も、冒険者に刃を向けた事も覚えていない
そして彼女のことも…

Portia : 気づいたら、
　サンドリアに帰ってきていて……
　こんなメモが手元に残ってたんです。
Ragelise : 『Roardと
　リリゼットにお礼を。』
Portia : なんだか……
　とってもお世話になったみたいだから。
Portia : でも、
　リリゼットって誰かしら……ご存じ？

冒険者は黙って、リリゼットから貰ったイヤリングを差し出す



Portia : ……これは？
Portia : あら、これ
　わたしのとお揃いのイヤリングなのね？
　珍しい！



Portia : ……あら？

Portia : こんなに嬉しい日に
　どうして泣いてるの……？




そのまま、訳も分からず涙を止めることが出来ないポーシャ…



Portia : ……ご、ごめんなさい……
Portia : 何故かしら……わからない……
　でも……







Portia : とても……大事なものを……
　なくしたみたいな……気がするの……






披露宴も終わりに差し掛かり
ぼんやりしている冒険者の目の前にやってきたのは…



Mayakov : あら～ん？
　Roardったら、
　ちゃんと楽しんでるぅ？
Mayakov : ほら、もうすぐブーケトスよ。
　うふふ、誰が次の幸せを受け取るのかしらね？








Mayakov : まあ……綺麗……
Mayakov : まるで、アルタナさまも
　祝福してくださってるみたいね……！




Portia : ……リリゼット？



Portia : 不思議な響き……
　とても、温かくてキラキラした……
Portia : でも、すこし切ない……
Ragelise : いい名前だな。



Portia : ええ、そうね……













アルタナミッション、完結です。

このミッションに関してぶっちゃけると、例の夫婦の悪堕ち展開で面白くなくなってすっかり放置していた過去ミッションですが…最後のリリスとリリゼットのやり取りで全てを持っていかれました。
そういう位置づけのキャラだから仕方ないんですけど、レディリリスのあのあくどい笑みがあまり好きではなかったんですよね。もちろん悪役としてうまく作られている、という点ではとてもいい表情だったと思いますが！
それが、例のイベントが終わった時にはリリスーー！となっていました。
ベタベタに狙っている展開とはいえまんまとやられた。一人で時間がある時にやって良かったですよ、本当にｒｙ
闇の力を手に入れてレディリリスになったのも、自分達の大事な人や世界を守りたかったからなんですよね。

ストーリーのラストは、やはりリリゼットがいなくなる切ないエンディングでしたが
アルタナミッションは全体的に、冒険者がストーリーの中心に食い込んでくる内容だったので良かったのではないでしょうか。せっかくならやっぱり主人公したいですよね！
イベントも結構凝っていましたね。何より戦時中という設定が活きていて、明らかに「死」を表現するシーンもありました。今までやってきたFF11とはちょっと違う、暗くシビアな世界観。

イベントといえば、マヤコフのおねえモーションだったり、ラジュリーズのポーシャを気遣うあの歩き方だったり、レディリリスのくつろぎ座りだったり…色んなモーションが見られてそれも良かったです。
自分がその中でも「お？」と思ったのは、披露宴でマヤコフが冒険者に近付いてくるワンシーン。カメラが妙に下の方に向いていて、近付いてくるマヤコフの下半身あたりをずっと写しているんですよね。で、まん前まで来た時にようやくマヤコフの顔に焦点がいく。

これって、ずっと物思いにふけって、顔も上げないままぼんやりしている冒険者の心情を表現しているものだとしたら？
細かいなぁ、と思いました。イベントがよく出来ているなら、そろそろアドゥリンミッションにも手を付けてみようかな。


あえてストーリーについては伏せて、感想を短くまとめようと思ったらそれでも長い！
お疲れさまでした。
画像が多かったですね！何とか掲載分を100数枚に絞ったんですが、撮影だけなら600枚ちょっと撮ったんですよ！






で、アルタナミッションのクリア報酬も貰いにいきました



オグメはこんな感じで！用途はもっぱらWS着替え用です
今更TPボーナスがどの程度生きるかは分かりませんが、レクイエスなんかは攻撃力マイナス修正も入っていますしね
格上用に命中にするか迷いましたが…ここはナイトの火力を少しでも補ってもらうことにしました
しばらくこいつを耳着替えで使っていこうと思います！







忘れないでね……
　未来タッグのこと！