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  • 2024-12-04

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  • 2017-08-04

石やけて 影に転がる 空(から)の蝉

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じりじりと日差しが照りつける中、そんな一句がぼんやりと頭をよぎってしまうほど暑い日が続いていますね
自分は片道30分の距離を歩いて通勤しているのですが、さすがに会社に着く頃には汗がだらっだらです
汗拭きシートが手放せませんね

さて、この季節に外を歩いていると必ずと言っていいほど見かけるのがこの蝉
うちの実家が程よく田舎なもんで、毎年夜には家の軒先で羽化するところを見ることが出来ます

そうして羽化した蝉がその後、一週間どころかひと月は生きていることはよく知られてきた事ですが
それにしたって地中の生活が長過ぎやしないかというのはその通りで、「17年ゼミ」というのは有名な話ですが、そこら辺にいるアブラゼミやクマゼミにしたって何だかんだ5~6年の隠遁生活を送ったのちに地上に出て行きます
餌になる物が地中に少なすぎて、成長するのに長い時間が掛かってしまうという訳ですね

数年・十数年という長い一生のほとんどを土の中で過ごし、最後のひと月を空に賭ける蝉
子供の頃はその短い自由を哀れだとしか思いませんでしたが
限りある時間を全力で飛び、全力で鳴き続けた蝉の亡骸は、最後の最後まで命を燃やし尽くしたその残りかすに見えて
大人になった今では、その空(から)に何かを感じずにはいられないのです
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