「世界ネコ歩き」で有名な動物写真家・岩合光昭(いわごうみつあき)さんの写真展に行ってきました
町外れの小さな美術館でしたが、老若男女と様々な年齢層の人がいて賑わっていましたね
両親はたまにこういった作品展などのイベントを見に行くようですが、その中でも今回は特に人が集まっている方だと言っていました
岩合光昭さんが撮った猫達というのは、そこにカメラを構えた人間など存在していないかのように自然体で、それはレンズを通した風景というよりも「同じ猫の目線」を通した風景です
そうした岩合さんの実力が垣間見える、猫だけが写った写真もとても良かったのですが、特に印象に残ったのが人と猫の両方が写った写真でした
性別・年齢、国籍が違っても、猫を眺める人間の目尻の下がっただらしない顔は万国共通
写真展を見終わって出てくる人々の顔もそんな具合で、まぁ自分もその内の一人だったのだとは思いますが
具体的に何をしてくれる訳でもないこの自由気ままな生き物が、どうしてこうも無条件に愛されるのか
岩合光昭さんの言葉で、「人が猫に飼われているのだ」というものがありました
猫好きが自らを飼い猫の下僕と自虐するように、猫はただ「人に好かれる」ことで生き延びてきた
人あっての猫、猫あっての人
その歴史は紀元前から、これは遺伝子に刻み込まれてるなんて言われても否定は出来ない