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  • 2024-03-28

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  • 2012-11-16

五蛇将クエ【天】【風】【土】やってきた-後編

【中編】はこちら
【前編】はこちら

土蛇将ザザーグの副官タイハールに、ザザーグの話をしてもらう約束を取り付けた冒険者
そして茶屋シャララトにタイハールが現れ…



Talhaal : 我らが
 ザザーグさまの話、
 たっぷりと聞かせてやろう。

Fari-Wari : ……土蛇将さまは
 どの地方の御出身なんです?
Talhaal : ……どうして
 そんなことを聞く?
Fari-Wari : いえ、ほら
 我が国ではガルカ族の将軍なんて
 珍しいじゃありませんか?
Talhaal : ……別に将軍が
 秘密にされているわけではないが
 ザザーグさまは我が国の御出身ではない。
Fari-Wari : えええ!?
 だって、将軍なのに?
 では、属国か保護国の御出身でしょうか?
Talhaal : ……それも違う。
Talhaal : はるか西方の国
 バストゥークのお生まれなのだ。
Fari-Wari : なんと!

Talhaal : ザザーグさまは
 その国で、銃士隊長とかいう特殊部隊の
 要職についておられたようなんだ……。



Zazarg : お久しぶりですなぁ。
 アイアンイーターどの。
 マウルヴルフ作戦以来ですかな。
Iron Eater : ……挨拶はいい。
 なぜ、私がおまえを呼んだか分かるか?



Zazarg : さあて、
 なんのことでございましょうねぇ。
Iron Eater : ……とぼけるなよ。
Zazarg : ああ、先日
 オレたち黄金銃士隊がちょいと
 パルブロまで御挨拶に行った件ですかい?
Iron Eater : いま、我が国と
 クゥダフ兵団との関係は
 新たな局面を迎えつつある。
Iron Eater : その結果
 戦になるにせよ、しばし講和を結ぶにせよ
 今は下手に連中を刺激してもらっては困るのだ。
Zazarg : ……なるほど。
 では、お言葉を返すようですがね。
Zazarg : オレは
 ちゃぁんと鉱務省の
 お偉いさんに許可をとりましたぜ?
Zazarg : 正式な
 命令書だってある。
 なんなら、見せたっていいですぜ。
Iron Eater : それは知っている。
 だから、おまえを個人的に呼び出したのだ。
Zazarg : ほう……。




今回ザザーグの部隊が独自に挙げた戦果で、利益を欲する役人達の懐が潤う
そんな事が続いては正しい政府・正しい国作りが出来なくなると指摘するアイアンイーターだったが…

Zazarg : アイアンイーターさんよ。
Zazarg : これ以上、
 話しても埒があかねぇ。
 いわゆる見解の相違ってやつだ。
Iron Eater : ……ザザーグ、まだ
 話は終わっていないぞ。
Zazarg : ……まあ、
 そうカリカリせずに聞いてくれ。



Zazarg : オレは
 これから省に行って
 辞表を叩きつけてくるつもりよ。
Iron Eater : !?
 どういうことだ?

Zazarg : 作戦直後に
 その指揮官が辞めたとあっちゃあ、
 省のお偉いさんの顔は丸つぶれだ……
Zazarg : 噂が広がりゃあ
 火のねぇところになんとやらってんで
 普段は見えねぇ埃だって出てくるかもしれねぇ。
Zazarg : いずれにしろ
 奴さんたちゃ、てめえの首を
 守ることに精一杯になり、省益だの
 私腹だのを肥やす暇はさっぱりなくなるだろうぜ。
Zazarg : ……という訳で
 わりいが、それで
 チャラってことにしてくれや。
Iron Eater : 待て。よく考えろ。
 仮にも我が国は法治国家だ。
 他にいくらでも告発する方法はある。
Iron Eater : なにもおまえが
 辞めることはあるまい?
Zazarg : ああ……いや
 それだけが理由じゃねぇんだ。


今回の作戦で、いくらクゥダフでも2~3年は動けないだろうと言うザザーグ
そうなればしばらく軍人が戦う必要はないが、ザザーグは軍人としての自分を生かせる場所を探してみたいのだという



Iron Eater : ……そうか。
Iron Eater : ならば、止めまい。
Iron Eater : だが、いつか……
 もしも、我が国が
 存亡の危機に陥ったときは……
Iron Eater : ザザーグよ。
 必ず戻ってこい。
Zazarg : よせや。
 そんなことにはなんねぇよ。
Zazarg : お前がいる限りな。
Iron Eater : ふっ……
 キザな台詞は似合わんぞ。
Iron Eater : さらばだ、ザザーグ。
Zazarg : ああ
 お前も達者でな……。




Odilon : ザザーグ隊長!

Zazarg : おう、どうした?
 みんなで血相変えてよ。
Odilon : だって
 基地ではザザーグ隊長の噂で
 蜂の巣をつついたみたいな騒ぎですよ!
Zazarg : どんな噂だ?
Odilon : その……
 ザザーグ隊長が、除隊されたって……。
Joaquin : ザザーグさん
 すんません。ほんと、アホらしい話で。
Joaquin : きっと、この間の
 掃討作戦の大勝利を妬んでいる
 他の銃士隊が流したに違いありませんぜ。
Zazarg : ガハハハハッ!
 まったくだ……。
 連中、喜んでるだろうなぁ。
Joaquin : でしょう?
 今度、あいつら
 きっちりしめてやりやしょうぜ。



Zazarg : だがよ……
 辞めたってなぁ、本当よ。



Joaquin : ええ、分かってやす。
 冗談にしちゃタチが悪いと……
 ええっ!?
Odilon : やっぱり!

Zazarg : なぁに、驚くようなことじゃねぇ。
 前から省の偉いさんたぁソリがあわなくてな。
 ついさっき、辞表を叩きつけてきたところよ。
Odilon : そんな!
 なんでなんです!?
Joaquin : あ、兄貴ィ
 あっしらはどうすりゃいいんで!?
Zazarg : おいおい、
 なに情けねぇこと言ってんだ。


自分達も一緒に付いていくと言い出すザザーグの部下達
しかしザザーグは、お前達には守るべき家族があるだろうとたしなめる

Zazarg : それに
 オレの帰るところが
 なくなっちまったら困るだろ?
Odilon : は、はい隊長っ!
Zazarg : おう、それでこそ
 バストゥークの輝ける剣、黄金銃士隊だ。
 オレも安心して出立できるぜ……。
Zazarg : あばよ!
Joaquin : …………。



Talhaal : ……というわけで
 ザザーグさまは
 バストゥーク共和国を後にされた……。

Fari-Wari : 待ってください。
 その頃は、当然マウラからの
 定期便はないですよね。どうやって?
Talhaal : ま、蛇の道は蛇ってね。
 当時、まだサラヒム社はなかったが、代わりに
 非合法の傭兵スカウトビジネスが繁盛してたんだ。
Talhaal : そんな裏社会の組織が用意した
 闇便に乗って、ザザーグさまは
 我が国へと向かったそうだ……。
Fari-Wari : う、心当たりが……
 それって、ひょっとして悪名高い
 あの方法では……



Talhaal : 当たり!
 冴えてるな、ファリリン。
Fari-Wari : ファリワリです……。
Fari-Wari : しかし
 よくご無事で……。
Talhaal : そりゃあ
 頑丈な方だからな。
 指で剣を捻じ曲げたのを見たことあるぞ。
Fari-Wari : ……で、その後は?
 その闇組織とやらの力で
 入国は簡単にできたんですよね?
Talhaal : ああ。しばらくは
 フリーで傭兵をされながら
 組織のふっかけた法外な運賃の
 返済を続けていたらしい……。

Talhaal : でも、そんなある日
 ザザーグさまの悲惨な
 傭兵生活にも転機が訪れたんだ……。
Fari-Wari : ほほう!
 して、それは?
Talhaal : サラヒム・センチネルが
 設立されたんだよ。
Fari-Wari : なぁんだ……。
 強欲社長と
 社員使い捨てで有名な、あの……。



Talhaal : まあな。
 今でこそ、あの会社は
 あまり評判よくないけれど、
 皇宮肝いりでスジもよかったし……
Talhaal : あそこの社長が
 軍司令部に怒鳴り込んだお陰で
 傭兵の待遇だって、あれで相当よくなったんだぞ。
Fari-Wari : ふ~ん、ほんとですかね。
 ……で、当然ザザーグさまも
 入社されたのですね?
Talhaal : ああ、きっと会社と
 水があってたんだろうな。
Talhaal : そこからのザザーグさまの
 ご活躍ときたら、正規軍の俺でさえ
 その名を聞かない日はなかったぐらいだ。


武技に優れ、さらに部下の面倒見も良く、戦況を読む力もあったザザーグの名はたちまち広がり
皇国軍の士官がザザーグに意見を仰ぐ事もあったのだという
しかし、そんなザザーグをよく思わない連中もいた事は確かで…

Talhaal : ある日、ザザーグさまの
 詳細な過去を調べ上げた怪文書が流されて
 共和国の銃士隊長だったことが
 皇宮の知るところとなってしまったんだ……。





Razfahd : ……おもてを上げよ。
Razfahd : サラヒム社の
 ザザーグ少佐だな?
Zazarg : はっ。
Razfahd : 貴公の活躍、
 私の耳にも届いている。
 その心がけ、殊勝である。
Zazarg : ありがたき、御言葉。
Razfahd : ところで
 ザザーグ少佐、貴公について妙な噂が
 巷に流れていることを存じているか?
Zazarg : はて、畏れながら
 自分は武骨者にて
 世相に疎うございますれば。
Razfahd : 単刀直入に言おう。
 貴公がバストゥークの黄金銃士……
 しかも、隊長だっという噂だ……。



Zazarg : 事実であります。
Razfahd : ほう、潔いな。
Zazarg : ですが、すでに除隊して久しく
 今は傭兵会社の禄を食む
 しがない一傭兵にすぎません。
Razfahd : つながりはないと?
Zazarg : 身命に誓って。
Razfahd : では、聞こう。
 不幸にも、我が国とバストゥークが
 戦端を開くとなった場合、貴公はどう動く?
Zazarg : ……辞職するでありましょうな。
 自分を拾ってくれた皇国とも
 無論、祖国とも戦いたくはありませんから。

Razfahd : ふっ……
 気に入ったぞ。
Razfahd : 信念もなく
 立身のため己が祖国を売物にするような輩は
 端から信用できんが、貴公は違う……。
Razfahd : 今、我が国が
 必要としているのはザザーグ少佐
 まさに貴公のような指揮官だ。
Razfahd : 頼みがある。
 将として我が軍で働いてはもらえぬか?
 その力、より大きなところで生かすべきだ。
Zazarg : …………。
 お引き受けしましょう。
 ですが、ひとつ約束していただきたい。
Razfahd : 言え。
Zazarg : 最後まで
 自分を信用すると……。
Razfahd : 当然だ。
 貴公には、我が軍の精鋭を預けるのだからな。
 存分に働いてみせよ。
Zazarg : ははっ!


こうしてザザーグは傭兵から、皇国の客将となった
それから五蛇将となるまでの話をさらに聞き出そうとするファリワリだったが…

Talhaal : ……ん? いかん!
 続きを話してやりたいのはやまやまだが
 もう、休憩時間が終わってしまう。
Fari-Wari : なんですって!?
Talhaal : ファリリン、
 おまえはワジャーム樹林の奥に
 遺跡があるのを知っているか?
Fari-Wari : いや、ファリワ……
 え、ええ……
 よく存じておりますとも。付き人が。


最近ザザーグは、鉄拳をなくしたとかでワジャーム樹林を歩いているのだという
そこに行って直接本人に取材するといいと言うタイハール

Fari-Wari : えぇぇぇえ!?
 そ、そんな殺生な……。
Talhaal : だいじょうぶ。
 タイハールの友人だと言えば、
 いやな顔はなさるまい。
Talhaal : じゃあ、がんばれよ!



Fari-Wari : あ~あ……。

Fari-Wari : じゃあ、というわけで……。
Fari-Wari : 付き人君。
 ただちにワジャーム樹林に
 急行せよ、なのです!



そして冒険者はワジャーム樹林へと向かい…

=== Area: Wajaom Woodlands ===

Zazarg : ……なに、タイハールに
 言われて、オレを取材だぁ?
 ったく、あいつめ。口の軽い野郎だぜ。
Zazarg : わりいが今
 オレはちょいと失せ物捜しで忙しくてな。
 また、今度にしてくれや。



Zazarg : ……あん? ちょっと待て。
 そいつぁ……
Zazarg : 錆びたアイアン章じゃねえのか?
 よく見せてみろ!
Zazarg : 違えねぇ。
 お前、どっからそいつを……?
Zazarg : ……なるほど。
 ったく、どうもいけねぇ。
 そいつを見ると、昔のことを思い出しちまう。
Zazarg : ……しょうがねえ。
 お前も、折角ここまで来たんだ。
 つまらん昔話だが、ちぃとばかし聞いてけや。
Zazarg : 客将になった
 後の話でいいんだな?


ザザーグが皇国軍に入ってから、与えられた兵達というのは皆問題児ばかりの荒くれ兵士ばかりだった
しかし同じ戦場で戦い続ける事で、半年ほどで前の銃士隊の部下達のように信頼のおける兵へと成長したのだという
それを嬉しく思っていたザザーグだったが…

Zazarg : そんな頃だったぜ。
 あの事件が起こったのは……。





Hijamahl : ザザーグ将軍!
Zazarg : どうした?
Hijamahl : ついさっき、
 不審者が数名、上陸したとかで
 港の方で揉め事が起きてまして。
Zazarg : 不審者だぁ?
 そいつぁ、オレたちの仕事じゃねぇ。
 まとめて不滅隊にでも突き出してやれ。
Hijamahl : ……そ、それが
 そいつら、将軍の名を
 しきりに喚いているみたいで……。
Zazarg : なんだと?



Joaquin : ……だからあっ!
Joaquin : 何度でも言いやすけど
 あっしらはバストゥークの漁師。
 嵐に巻き込まれて遭難したんでして……。
Ashzal : いや、こいつは驚いた。
 バストゥークの漁師はプレートメイルを着て
 漁をするとはな…………嘘つけ!
Odilon : ザザーグさんって人に
 話を通してもらえば分かりますよ。
 自分らの遠い親戚なんです!
Ashzal : ……ほほう
 ザザーグ将軍はガルカ族だが?
 貴様とは似ても似つかんな……。
Odilon : ぐぐ……!!


それはなんと、バストゥークからはるばる海を渡ってきた黄金銃士隊の部下達だった
彼らを見つけたザザーグは…

Zazarg : お前ら!
Odilon : ザザーグ隊ッ!
 ……さん。
Joaquin : あ、あ、兄貴。
 お元気そうで……。
Zazarg : ガハハハッ!
 懐かしいじゃねえか
 なにやってんだ、こんなところで。


部下達の話によると、組織改革で黄金銃士隊は元ザザーグ組の兵達が居づらいような場所になってしまったのだという
耐えられなくなり、やはりザザーグの元で戦いたいと願い出る銃士隊の面々だったが、ザザーグは彼らにバストゥークに帰るよう突っぱねる
そこに、普段からザザーグをよく思っていなかった皇国の別部隊もやってきて…

Ashzal : ザザーグ将軍。
Zazarg : あんだ?
 いま、取り込み中だぜ。
Halshaob : お伺いしたい
 ことがございます。
 御同行ねがえますかな?

Hijamahl : ザザーグ将軍!
 どうなさったんですか?
Ashzal : 港は我々の管轄だ。
 関係ない者は下がっていろ。
Whamaad : なんだとう!?
 そんなこと言って
 将軍を連行するつもりじゃねえのかい?
Hijamahl : 俺たちが
 来たからにはそうはさせねぇぞ!
Ashzal : 貴様らも
 同罪で連行するぞ!
Hijamahl : ほほう。
 やれるもんなら、やってみやがれ。
 力尽くでな!
Zazarg : おいおい、
 お前ら、よさねぇか!




そこにザザーグの現在の部下達も割り込み、いよいよ収拾の付かない事態に…
すると、そこに敵襲来の非常警報が鳴り響く

Ashzal : ちっ、こんなときに!
Zazarg : わりいが話は後だ。
Zazarg : 持ち場に
 戻った方がいいんじゃねぇか?
Ashzal : 後で覚えていろ!


ザザーグもすぐに部隊の部下達に指示をする
それを後ろで見ていた黄金銃士隊の元部下達も…

Joaquin : 兄貴……
 あっしらは?
Zazarg : しょうがねぇ。
 オレについてこい!
Joaquin : へい!


やっとザザーグと一緒に戦える
一時は喜んだ黄金銃士隊の彼らだったが、そこに将軍ルガジーンが現れ



Rughadjeen : ザザーグ将軍。
 貴公を探していた。
Zazarg : …………。
Zazarg : 命令変更だ。
 オレが呼ぶまで、この場に待機。
Joaquin : へい……。




Rughadjeen : ……どう思う?
Zazarg : ご懸念どおりでしょう。
 こいつは陽動作戦ですな。
Zazarg : 西門に来ている連中は
 派手に暴れちゃあいますが囮です。
Zazarg : おそらく、本隊は
 どこか、別の場所を狙っているのでしょう。
 信号塔か、あるいは埋門……。
Rughadjeen : !!
Rughadjeen : しまった!南の埋門だ!
 つい先日、何者かに放火され
 まだ修理中なのだ。



Zazarg : 至急、予備兵の手配を!
Rughadjeen : 残念だが
 そんな余裕は我が軍にはない。
 傭兵すら、すべて出払っている……。

Rughadjeen : 待て、どこに行く!
Zazarg : オレ1人でも
 ちったぁ、倒せるでしょう。
 ルガジーンさまは指揮に専念しててくだせえ。


単身、南の埋門に向かおうとするザザーグ
するとそこに、黄金銃士隊の元部下達が走ってくる

Joaquin : 兄貴!
Zazarg : お前ら!
Rughadjeen : !?
Joaquin : 勝手ながら
 話は聞かせてもらいやした。
 要らねえとは言わせませんぜ?

Zazarg : ちっ
 しょうがねえヤツらだ。いいだろう。
Zazarg : 泣く子も黙る
 黄金銃士隊の恐ろしさ。
 敵さんにたっぷり見せてやろうぜ!



Odilon : おう!



Zazarg : 行け!!



Razfahd : ……まず、礼を言わねばなるまい。
 少人数で敵から埋門を護りきった
 獅子奮迅の働き、まことに見事であった。
Razfahd : ……陛下も
 殊のほか、お喜びであらせられる。



Razfahd : だが、ザザーグ将軍。
 私は非常に残念だ。
 貴公を呼んだ理由は他にあるのだからな……。
Razfahd : ……将軍よ。
Razfahd : 貴公は
 黄金銃士隊を除隊したと、そう申したな。
 故国とのつながりは断ち切ったと……。
Zazarg : 御意。



Razfahd : では、
 後ろの連中をどう弁解する?
 その西方訛りの戦士たちを……。
Joaquin : あ、兄貴はわるくねぇ。
 あっしらが勝手に……。
Razfahd : そうだな。
 理由はいろいろあるだろう。
Razfahd : その者らは
 敵の迎撃にも大いに活躍したと聞く。
 信頼できる将軍の同士なのかもしれん。
Razfahd : だが、軍規は軍規。
 将軍である貴公が破っては
 他の将兵に示しがつかぬ。分かるな?
Zazarg : ……はっ。
Razfahd : 貴公の処分は
 おって沙汰しよう。
 だが、期待はしないでくれ。
Razfahd : 将軍は
 兵には人気があるようだが……
Razfahd : 端から
 貴公を疑いの目で見ていた
 上級将校もまた多いのだ……。
Rughadjeen : ……。

Zazarg : ラズファードさま、
 恐れながら、言上したき議があります。
Razfahd : なんだ?



Zazarg : はっ。
 自分も皇国軍人の端くれ。
 聖皇さまに受けた恩義は計り知れません。
Zazarg : また、かつて
 軍規厳しいバストゥークの黄金銃士で
 あったことを、今も誇りとしております。
Zazarg : ですから
 刑は甘んじて受ける覚悟であります。
Odilon : た、隊長!
Zazarg : しかるに!

Zazarg : こやつらは
 勝手に隊を脱走し
 あまつさえ、伝手を頼んで
 我が皇国に密入国を企てようとしていたと聞きます。
Zazarg : 国益のため、
 労働者のため、ひいては民のため
 身と心を尽くすのが、黄金銃士の務めでした。



Zazarg : こやつらが
 黄金銃士なはずが……
 自分の元部下であるはずがありません!!



Zazarg : 黄金銃士を騙るとは!
 恥を知れ、この不埒者が!!





Razfahd : ……。
Razfahd : こやつらは
 ただの漁師だと?
 そう申し開くつもりか?
Zazarg : はい。
Joaquin : ……。
Zazarg : 必要でしたら
 この場で自分が打ち据えて
 海に捨ててやりましょう。

Razfahd : …………。



Razfahd : 漁師なれば、仕方あるまい。
 此度のこと、不問としよう。
Razfahd : その屈強な漁師の活躍で
 辛うじて皇都が救われたのは
 動かしがたい事実なのだからな……。
Zazarg : ……。
Razfahd : ルガジーン将軍
 後の処遇は貴公に任せる。
Rughadjeen : はっ。
Razfahd : 皆々、
 今回の働き、ご苦労であった。


Joaquin : ……兄貴
 ご迷惑をかけちまって……。



Zazarg : なあに
 いいってことよ。
Zazarg : お前らがいなきゃあ
 こちとら、今ごろトカゲどもの
 食卓にのぼってたかもしれねぇんだ。
Zazarg : ガハハハハッ。
Odilon : はい!
Odilon : もう一度、
 軍団兵から出直してみます。
 ザザーグ隊長もお元気で。
Zazarg : ああ。
 おやっさんを大切にな。

Joaquin : あの……
 兄貴、じつは……。
Zazarg : どうしたい?
 水が合わねえで、腹でも下したか?
Joaquin : こいつを……



Zazarg : ……こりゃあ。
 共和アイアン章……。
Zazarg : ……オレがまだ
 軍団兵だった頃に、貰ったもんじゃねえか……。
 しかし、どうしてまた……
Joaquin : へい……
 そいつはある御方から
 預かったもんす。
Zazarg : なんでぇ気色わりい。
 もったいつけやがって……。
Joaquin : コレは言うなと
 かたく口止めされたんでやすが
 今回のあっしらの渡航……
Joaquin : 実は
 アイアンイーターさんが
 裏で手配してくれたんでさぁ。
Zazarg : !?

Joaquin : もし兄貴が
 くさくさしてたら
 首に縄つけて引き戻してこい、って……。
Zazarg : なにぃ!?
Joaquin : それから
 難儀してるようなら
 そいつを見せて、
 励ましてやってくれ、とも……。
Zazarg : …………。



Zazarg : ……ガハハハッ!
 大きなお世話だぜ。

Zazarg : アイアンイーターに伝えろ。
Zazarg : 少なくとも
 この国は今、
 オレの拳を必要としている。
Zazarg : だが、共和国だって
 こんな優秀な戦士を手放してるような
 余裕ぶっこいてたらカメに付け入られるぞってな。



Joaquin : ……すよね?
 どこにいても
 やっぱり兄貴は兄貴っす!
Kaduru-Haiduru : ……はいは~い。
 もういい? 飛ばしちゃうよ~?
Zazarg : ああ、頼む。

Zazarg : 達者でな。
 またいつかいっしょに
 大暴れしようぜ!



Odilon : はい、隊長!
Joaquin : 兄貴!
 ご武運を祈ってやす!!




Rughadjeen : ……噂の火消しに
 苦労させられているぞ。
Zazarg : まことにすいません。
Rughadjeen : 基地にも
 プレートメイルを着た漁師に対して
 市民から質問状や感謝状が山のように届いて
 司令部は応対におおわらわだそうだ……。



Rughadjeen : ふふふふふ……。



Zazarg : ヘヘヘ……。



Rughadjeen : ……まったく
 おもしろいが、仕方のない男だ。
 で貴公、これからどうするのだ?
Rughadjeen : 噂が噂だ。
 今までのように
 客将としてやっていくのは難しいぞ。
Zazarg : そうですかい?
 自分はいっこうに気にしませんがね。

Rughadjeen : ザザーグ将軍。
 私に考えがあるのだが……
Zazarg : ?
Rughadjeen : 私の見るところ
 此度のような蛮族の襲来が
 今後も頻発することは避けられぬ。
Zazarg : 同感ですな……
 昨今のヤツらの勢い
 目を見張るものがあります。
Rughadjeen : そこでだ。
 私は聖皇さまの勅命により
 来るべき日に備え、門閥や階級にとらわれない
 有能な将軍を集めているところなのだ……。
Rughadjeen : 皇国の至宝、魔笛。
 多くの民が暮らす皇都。そして、聖皇さまを
 我々はなんとしても護らねばならん。



Rughadjeen : 貴公の拳。
 そして、その優れた知略を
 そのために役立ててはもらえぬだろうか?
Zazarg : ルガジーンさま……。
Zazarg : オレみたいな
 余所者でもいいんですかい?
Rughadjeen : 大事なのは志。
 そして民を兵を愛する心だ。
 ……私に教えてくれたのは貴公だぞ。



Zazarg : ……分かりました。
 こんなオレでも、多少なりとも
 お役にたつのであれば……
Zazarg : この拳
 砕けるまで
 お仕えしましょうぞ!



Zazarg : ……とまあ
 そういうわけだ……。



Zazarg : オレとしたことが
 ずいぶんと話しこんじまった。
 わりいわりい、退屈させちまったな。
Zazarg : もう、分かっただろう?
Zazarg : その錆びたアイアン章
 オレとバストゥークをつなぐ大切な絆だ。

Zazarg : おっと、まぁた
 柄にもねえことを口走っちまったぜ。
 今日はどうも口が緩くていけねえな……。
Zazarg : それにしても
 お前、いい面構えしてやがる。
 傭兵にしとくのがおしいぐれえだ。



Zazarg : これからも
 オレといっしょに
 大暴れしようじゃねえか。なあ、おい。
Zazarg : ガハハハハハハッ!


=== Area: Aht Urhgan Whitegate ===



Fari-Wari : おお、付き人君!
 待ちわびたよ!
Fari-Wari : さあ、さあ!
 首尾はどうであったね?

Fari-Wari : ………。
Fari-Wari : 風蛇将、そして土蛇将……。
Fari-Wari : ……ああ、やはり!
 彼らには、彼ら五蛇将には
 友情や誤解や愛憎や嫉妬のドラマが!
Fari-Wari : いや、一部は
 ないかもしれないけれど、あったのですね!
Fari-Wari : む。
Fari-Wari : むむむむむ!
Fari-Wari : 来ましたぁぁぁっ!
 スペクタクルなイメージが来ましたよぉっ!
Fari-Wari : 予感がします。
 不朽の名作が生まれる予感が!
 ありがとう、ありがとう、付き人君。

Fari-Wari : これは今回の取材費です。
Fari-Wari : なに、少ない?
 きみは傑作の生まれる
 歴史的瞬間に立ち会えたんですよ?
 お金を払ってもいいぐらいです。
Fari-Wari : さ~て
 わたくしは早速、
 執筆に取り掛からねば!
Fari-Wari : だけど、付き人君。
 これですべての取材が終わったわけではありません。
 あなたが取材に旅立つ日はきっと近いですよ!
アトルガン黄金貨を手にいれた!




Zazarg : おう、お前か。
 だったら、今度の戦は楽できそうだ。
 ひとつ、敵さんの度胆を抜いてやろうぜ。
Zazarg : ガハハハハハッ!


という訳で、土蛇将ザザーグのクエ「土噛みし拳」でした
まだ3つしかやってないがこいつが一番好きな五蛇将クエになるかもしれない…って感じでした!
いいですね、見てて面白かったです
そして風纏う弓・土噛みし拳をクリアしたことで、「詠うは誰そ彼の」もクリア

次はいよいよ水蛇将ミリ・アリアポーのクエですね
内容が重いと聞いているので覚悟して掛からねば…
ザザーグぐらいの痛快な話が好きな自分にとって、あまり重い話って気が乗らないんですけどn


=== Area: Grauberg [S] ===

で残りの時間は、そろそろ終わらせよう風メイジャン
五蛇将クエの続きをする時間はたっぷりあったんですが、一日で4つも五蛇将クエやったらブログにまとめきれねーwwと思ったのであえて別の日にやることに
…で、早速キノコをやっていたんですが

自分:不運にもきのこにぶっ放したベンシクが
自分:通りすがりのカンパニエ亀に当たってどうすればいいのか考え中;
あぎてさん:やるしかないよね・・・
自分:リンクしたんですけどやるしかないですかね…



狙ってないのにたまたま離れた位置の亀にベンシクが当たるとか、不運というか逆に運がないと当たらない気はしますg
ご覧の通り戦っているうちに行軍中のボスもリンクしたので無理でした
アライドタグつけてないプレイヤーはカンパニエの敵に攻撃出来ない、って仕様にすればいいのに!そしたらタグつけ忘れてパニエ参加した気になっちゃってたミスだって防げるのに!

(衰弱回復中)



自分が亀にぬっころされた直後ぐらいに風がやんでしまい、まぁ衰弱回復まで結局待たないといかんし…と思ってたら2~3分ですぐ風が吹き出してキェェェァァア!!って感じだったんですけれども
衰弱中でも重い一撃やベンシクの低燃費魔法でメイジャン続行出来るから青って素敵!



デキマシター

【風】メイジャン4本目終了!
ばねさんが10数個の風の石印をいっぺんに送って下さったり、さるさんから鳥王の翠石をもらったりして
今までやった風ルートの中で一番早く完成した感じです
ありがとうございました!火の石印手に入れたらお二人に送りたいところなんですが、たまたま火曜日に楽以上狩ってたってケースじゃないとなかなか手に入らないですね…

で、もんさんがインしてからは


=== Area: Hazhalm Testing Grounds ===



3人でオーディンオーディン
慣れたもんです
ていうかやっぱり2~3人で挑むとゲイルレズ飛んで来ないよ…?あれ…ソロで2戦連続即死した自分って一体ry

冥路の磁針クリアまであと・・・1





Odin : 汝が願いに相応しきか……



Odin : 余の望みに相応しきか……



Odin : 汝再び参りし時
 その答え示されん。
Odin : 此度の褒美ぞ。取るがよい。

Odin : よかろう。
 汝が力に相応しき褒美を授けん。
Odin : 汝再び参りしこと
 楽しみにしているぞ。


=== Area: Aht Urhgan Whitegate ===



Ovjang : Roard、
 ゴくろうダッタ。
Mnejing : 信じているぞ。
 お前なら、必ず……。


ありゃ次がラストとなるからどんなコメントがあるのかと思いきや
アヴゼン達のイベントは一言ずつだけで、もうネタ切れって感じでしたね
まぁいい、長かった冥路の磁針クエは次で終わりだ!
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