• 2015-08-19

将来の夢は、漫画家かイラストレーターになる事だった。-前編


「そんなんで食べていける訳ないでしょ。」


将来の夢を聞かれた時に、親が何気なく言ったその一言は今でもよく覚えている。
当時は子供ながらに傷付いたが、成長するにつれてその意味をだんだんと理解していった。

中学を卒業する頃には、自分にとって将来の夢とは「自分がやりたいこと」から、「お金を稼ぐ手段」に変わる。

高校を出るとすぐにIT系専門学校のプログラミング科に入った。
卒業生の就職率が県内でも高い学校だった事から、手っ取り早く就職出来ると思ったからだ。
しかしその目論見は、いよいよ就職活動という大事な時期になって崩れ去る。
リーマン・ショック。
遠きアメリカから始まったこの世界的金融危機は、自分達2010年度卒業者を直撃した。

前年はほぼ全ての生徒が就職出来ていたその時期になっても、今年はまだほとんどの生徒が内定を取れていない。
前代未聞の地獄絵図に生徒達はおろか職員も皆頭を抱えていた。
そんな状況だったから、自分が突然「デザイン関係の求人を探す」と言いだした時に担任が猛反対したのも、無理はなかったと思う。


諦められなかったのだ。
就職する為の勉強をしながらずっと迷っていた。やっぱり自分の感性を形にする仕事を、自分がやりたいことを仕事にしたかった。

しかしこれまでプログラミングの勉強しかしてこなかった人間が、何の準備もなしにいきなりデザイナーとして雇ってもらおうという事が無謀なのは事実だった。ましてやこの就職氷河期である。
特に担任は過去にWebデザイナーの経験があって、この仕事が決して勘だけで務まるような簡単なものではない事も知っていた。なかなか引き下がろうとしない自分に、担任はある条件を出す。


「架空のWebサイトをデザインして見せるように。センスが認められたら一緒に求人を探す。」


初めてのWebデザインだが、失敗は出来ない。
でも、淡々とプログラミングの資格を取り続けた専門学校生活の中で、
一番わくわくしていた気がする。




後編につづく

バネスト

あてくしも就職氷河期だなんだといわれてましたが、学生の時にDTP系のバイトに入って
そのまま中退したままそこに就職したのであまり変わらない感じですな
(今はまったく畑違いの仕事だけども)何があるか分からないから「これが正しい!」って言えないわよね
畑違いだけども、その経験は今の仕事でも使うこともあるし(フォーマット的な意味で)、自分が楽しいか
稼げてるかに今の時代はそうなってるんじゃないかしら?

Roard

>>何があるか分からないから「これが正しい!」って言えない
これですよね。人生のことですから特にこれといった正解はない。
ならせめて自分が後悔しない選択をしたいものですが、それすらはっきりしないものです。

自分がきっと楽しいと思える仕事をするのか、
生活する為の手段だと割り切って事務的に仕事をするのか。

自分の選択の結果はこんな感じになっています、というのを少しばかり文章にしてみました!

  • 2015/08/20(Thu.)
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