ドライフルーツの袋を開けた瞬間、蜘蛛の子を散らすように逃げ出す同僚達(日本人)
「くさっ！！近づけるなああ！！」「本当に臭い！！」と、かなり盛り上がっている様子でした
持ってきた当の本人は食べて欲しくて持ってきているので手当たり次第に勧めるのですが、臭いだけでも強烈なのに口に入れるなんてもってのほか、誰も手を付けようとしません

そして遂に自分のところに持ってこられたドライフルーツ、思えば好き嫌いがないというだけで「じゃゲテモノもいけるの？へードリアンも平気なんだー」と理不尽な扱いを受けてきた日々
やっぱりドリアンはダメだった！さすがに食べられない物も存在するのだという事を今ここで証明して味音痴という汚名を雪ぐ！

と、意を決してドリアン(乾燥)を口に放り込んだのですが


「食ベタ！」と、ようやく口にしてくれた人間が現れた事に大喜びする異国の同僚
しかし自分はそれどころじゃない、味を確かめるのに必死でした
おかしい、不味くもなければ別に言うほど臭くない…！

臭いはともかく味の方は何ということもないお菓子だったのだろうか、そう思った自分の隣で同じようにドリアンを口にした別の同僚が「ウオ"エェェ！」とエビのように体を曲げる
ティッシュを口にあてがって部屋を出て行くその背中を見ながら嫌な予感が頭をよぎる
あれ…ひょっとして、これ…






もしかして：味音痴