※この記事はアルタナミッションの
「雪上の嵐:翠」から「黒天、閃電」まで
のネタバレを含みます。※今までミッション名を冒頭で挙げることでネタバレ防止をしてきましたが、今回はミッション名そのものがネタバレになっている不具合を発見したので少し分け方を工夫しました。
アルタナミッションの記事は読まないけど過去サンドクエの完結編だけ見たいという方はこちらからどうぞ。さるさんの進行度に追いついたのでここからは2人でBF戦の攻略をしていきます
ソロでいけそうな所も多々ありますが、一緒に進めた方が相手を待ったり待たせたりしなくてすみそうなのd
BF「雪上の嵐:翠」です
HPが少ない雑魚敵がやたら大量に出てきます
青の怒りの旋風でさくさく殲滅
多めに出てくるだけあって個々はかなり弱いです
楽勝!
そしてウィンダスの部隊との作戦が終了し…
Kayeel-Payeel : こんなに活躍してくれるとは!
想像以上の働きだ。恩に着るぞ!
Lilisette : ふぅ……
Lilisette : じゃあ、次は
バストゥークの陣よ、ここから北東の方角ね……
急ぎましょう、Roard。冒険者とリリゼットは、次のポイントであるバストゥークの部隊の元へ
Bartholomaus : これより、洞窟内に潜行する!
第二、第四共和軍団、準備は良いな!
Bartholomaus : 第一、第三共和軍団は
それを補佐、道中の敵を除去しろ!今回の作戦も、冒険者達も参加して行うことになり…
で、BF「雪上の嵐:藍」
とんずら効果中にすべてのNPCに話しかけて回ればクリアとの事ですが…
さるさん:自分 虎狩りしようか
自分:ふむふむ
さるさん:邪魔になりそうなやつ
という事でシーフに着替えた自分が一人で全部やる事に
ところが…
2nd Legion Scout : チューブ起爆!
あとは頼んだぞ!!
工作部隊:残りあと15人
Roardは、とんずらの効果がきれた。自分:まずい
Roardのとんずら→移動速度アップ。
2nd Legion Scout : チューブ起爆!
あとは頼んだぞ!!
工作部隊:残りあと13人
7th Cohors Engineer : チューブ起爆!
あとは頼んだぞ!!
工作部隊:残りあと12人
Roardは、とんずらの効果がきれた。自分:げ
自分:とんずら 切れるのはやい
自分:自前で発動したとんずらは
自分:延長されないのかな…
なんかよく分からんけど切れるのが早かった気がする!?
で、NPCに話しかけるととんずらの効果時間が延長されると言いながら、これが案外短い
ネットでNPCの位置を見ながら繋げますがぎりぎりで効果が切れた所に間違えて話しかけてしまい、最初からやり直しになったr
で
自分:結構とんずらの効果切れるの早かったぞ…
さるさん:ロアさん、【とんずら】お疲れさま;
なんとかクリア;
最初からやり直しってのがまた厳しいなww
その頃レディ・リリス達は…
Larzos : 闇の王親衛隊の
一部は勢力を殺がれ
連合軍がやや優勢のようです。
Haudrale : 如何致しましょう?
Lady Lilith : 次の駒を。
まだまだ、これから。
Haudrale : はっ。
Portia : ……くっ。
Portia : これは……
ラジュリーズさまとおなじ……?
Lady Lilith : 未来の種よ。
Lady Lilith : 強さと想いを持った者が惹かれあい、
我が主が訪れる……
Portia : ……?
Lady Lilith : 同じ志を分かち合うのよ。
共に、生き抜くために……
Portia : ……。
Lady Lilith : 今の貴女には
この痛みに耐える覚悟と強さがある……
Lady Lilith : ……さあ、始まる。
ズヴァール城にあの人が来る……。
Portia : ……?
Lilisette : バストゥーク、ウィンダス
すべて定刻通りに
作戦を完遂しました!
Ragelise : よし。御苦労。
ここまでは予定通りだ。
Lilisette : ……。
Vestillet : ……おい、
ラジュリーズ。
Vestillet : ラジュリーズ……
Ragelise : 何だ!?
Vestillet : おい、本当にいいのかよ。
彼女、ポーシャちゃんは………
Ragelise : 何度も言わせるな。
この大戦の雌雄を分ける瞬間だ。と、そこにラーゾスがやってくる
敵軍からリンクパールらしき通信機を押収したらしいのだが…
Ragelise : これは……リンクパール?
Ragelise : ほう、でかしたぜ。これで
敵の動きを傍受できるかもしれん。
??? : 『だれか、いるの……?』
Ragelise : ポーシャ……!?
ポーシャなのか!!
Lilisette : !?なんとリンクパールから聞こえてきたのはポーシャの声
しかしポーシャは、ラジュリーズに来てはいけないと伝える
Portia : 『あなたを
救……申し……ために……』
Ragelise : ポーシャ!
ポーシャッ!!!
Ragelise : ………クソッ!!
Ragelise : オレは……
どうすればッ……!!
Ragelise : せめてオレ一人だけなら……
Ragelise : ヴェスティーレッ!!
Vestillet : なんだ。
Ragelise : オレも行くぞ……。
Vestillet : なんだって?
しかし、ラジュリーズ……
鉄鷹騎士隊は……?
Ragelise : 副長のエテルベールに任せる。
クスロー卿もおられるし、拘束側の
部隊は問題ないだろう。
Lilisette : ラジュリーズさま!
わたしたちもご一緒します!
Ragelise : ……
Lilisette : 行かせてください。
Ragelise : いいぜ。一緒に来な。
Lilisette : はいっ!この光景を見ていたレディ・リリスはほくそ笑む…
Lady Lilith : かかったぞ。
Lady Lilith : 王手詰み……
この一局は貰った。
Lady Lilith : さようなら。
可哀そうなリリゼット……。
Lilisette : ううぅ……
ここがズヴァール城……
気味の悪いところね……
Ragelise : ……こちら迂回部隊。
Bartholomaus : ラジュリーズどの、
迂回部隊に加わられたのか?
Ragelise : ああ。
こちらは配置が完了した。
そちらの爆破を待って、行動を開始する。
Ragelise : ……やってくれ。
Bartholomaus : 了解した。ラジュリーズの合図で、仕掛けられていたチューブによる爆破が行われる
作戦通り洞窟を塞ぎ…
Ragelise : ……始まったぞ。
Vestillet : 各隊、順次回りこめ!
Ragelise : 敵が表に気を取られている。
今がチャンスだ!それからしばらくして
ポーシャを探し、ズヴァール城に突入したラジュリーズとリリゼット達は…
Ragelise : ……ポーシャッ!?
Portia : ラジュリー……ズ、さま……?
Portia : どうして……?
Ragelise : 色男が迎えに来たんだ。
「待ってたわ」って言ってくれよ。と、彼らの間にデーモンが立ちはだかる
Count Bifrons : ……預かりものに、何用かな。
Ragelise : フン。デーモンの分際で
人の女に横恋慕か?
身のほどを知りやがれ!
Count Bifrons : 愚か者め、
まだわからぬか。
Vestillet : 『……ラジュリーズ!
妙だぜ、内郭の包囲が完了したが、
敵が見当たらない……』
Vestillet : 『闇の王とやらはどこに……?』
Ragelise : !?
Lilisette : なに……?
Ragelise : まさかっ……
Ragelise : 表かッ……!!囮の部隊を配置したズヴァール城正面には…
闇の王自らが出撃し、圧倒的な力で次々と兵達を倒していた
Ragelise : しまった……
城も玉座も、もぬけの空かッ……!
Ragelise : いかん……
迂回部隊に勢力を割いた今
表の鉄鷹隊にデカいのをあてられたら
ひとたまりもない……!
Ragelise : ヴェスティーレッ!
ただちに迂回の隊を戻せ!!
Count Bifrons : ……愉快愉快。
Count Bifrons : ……聞いていた通りだな。
エサのまわりを注意深く見ていれば
敵の動きがわかる、と……。
Ragelise : ……クソッ!
Cousseraux : 『ラジュリーズ、聞こえるか?
裏をかかれたぞ! 隊を戻せ!』
Ragelise : 了解ッ……!
Count Bifrons : そうもいかぬぞ……?
Lilisette : ……これはっ!
Lilisette : これは……ダメッ!
ラジュリーズさま!突然空に現れたのは禍々しい色の星
と、それに反応するようにラジュリーズとポーシャの胸の呪痕が痛み出す
Count Bifrons : ……これはこれは、
ご機嫌、麗しゅう……。
Ragelise : なんだ……これは……
Ragelise : 禍々しい……
冷たい……炎……?
Count Bifrons : お前たちに用はない。
Count Bifrons : ご退場願おうか……。リリゼットと冒険者にデーモン達が襲い掛かる…
という事でBF「闇の牙城」です
ソロでもいけたかもしれない?というぐらい雑魚も弱く、デーモンも大した魔法は使ってきませんでした
一応プガを唱えてくるので、ソロで挑むならエルシモパキラでも飲んでおいた方がいいかもしれません
そして冒険者達はデーモンらを退ける
と、今度は冥護四衆のオドラールがやって来て…
Haudrale : 餌の回収に来た。
Haudrale : ……リリスさまがお待ちだ。来い。オドラールに言われるまま、大人しく付いていこうとするポーシャ
と…
Ragelise : まちや……がれ……
Haudrale : ……その呪痕で
まだ戦う気か。
Haudrale : そうだ、それでいい。
そうでなくては、彼の方の
慧眼に適わぬからな。
Haudrale : もっと怒れ、戦え。そう言ってオドラールは剣を抜く
すると
Portia : ……待って!
Portia : ……やめて!
この人たちに手をださないで!
Portia : なんだか知らないけれど、
わたしのことは必要なんでしょう?
Portia : みんなを生かせると
そういうから、わたしはあなたたちに……
あれは嘘なの?
Haudrale : ……。
Portia : そうなら……
Haudrale : 死ぬつもりか?
Portia : ……
Lilisette : ……ポーシャッ!
Portia : リリゼット……
Roardさん……
Portia : ……
ラジュリーズさま……
Ragelise : よせ……ポーシャ……
Portia : ……ありがとう。と、ポーシャが自らの首に短剣を突き立てようとしたその瞬間
??? : 女は義と恋に生きるもの……
Noillurie : 受けてみよ、わたくしの
恋の一太刀……!
Demon Suppressor : …ぐあっ!
Noillurie : 助太刀に来ましたぞ……
ラジュリーズどのっ!!
Ragelise : ノ、ノユリ……?
Noillurie : 恋する者が
愛しい人の危機に
駆け付けず、なんとしましょう!
Mayakov : 美しく、戦いたい……!
ヴァナ・ディールに太陽ある限り!
Mayakov : 無事みたいね。
よかったわ!薔薇傭兵騎士団のノユリとマヤコフが援軍に駆けつけてきた
マヤコフはポーシャを抱え、それを追おうとするオドラールをノユリが食い止める
そしてラジュリーズ達も無事ズヴァール城を脱出し…
初めて城正面の凄惨な光景を目の当たりにしたのだった
Ragelise : ……。
Cousseraux : ……お前がいない間
こちらは闇の王に蹴散らされ、この有様だ。
Gregoirion : ウィンダス側、応答ありません。
あちらも被害は甚大かと思われます……
Henrinaud : バストゥーク側、同じく……
Ragelise : …………
Cousseraux : ラジュリーズ
各国に、撤退命令を出せ……
いったんジュノへ隊を戻すぞ。
Ragelise : クスロー卿、しかし……
Cousseraux : 戻せ! 作戦は失敗だ。そしてクスロー卿や兵達が撤退、残されたラジュリーズ達は…
Portia : ……ラジュリーズさま。
Ragelise : すまない……
オレは……
Lilisette : うわっ!
Mayakov : な、なんなのっ!?
髪型が乱れちゃう……突然ズヴァール城の方向に立った黒い光の柱
Ragelise : あれは……
ズヴァール城でも、
オレたちの呪痕に反応した……?
Ragelise : あれは……
Ragelise : あの……凄まじい
力は、いったい何物だ……?
Mayakov : ……ここは危険だわ。
あたくしたちも、ひとまず
戻りましょう。ジュノへ……。
Ragelise : ああ……。白き未来の光が失われ、宙に消えていく…
Lady Lilith : たくさん盤から落ちたな……
Lady Lilith : よくお食べ、アトモス。
弱い駒は、わたくしも要らぬ。
Lady Lilith : わたくしの未来に要るのは
戦い続ける強靭な意思と力を持った者だけ……その頃ケット・シーは
アトモスを説得するために一人ウォークオブエコーズへと来ていた
Cait Sith : お願いよ、アトモス。
いますぐ、時を食べるのを……
あのコたちの未来を食べるのを止めて!
Cavernous Maw : …………
Cavernous Maw : 笑 止……
私ヲ……覚醒サセタノハ 誰 カ……?
Cait Sith : そ、それは……
Cait Sith : だって、
こんなことになるなんて
思ってなかったのよン……!
Cavernous Maw : 今カラ 北ノ 地ニテ……
遥カナ 過去 ト 遠キ 未来 ガ
混ジリ アウ……
Cait Sith : ……!?
Cavernous Maw : オマエタチ ハ
未来 ノ 意思 ヲ 見ル ダロウ……
血盟軍 ト 人ノ子 バカリカ……
神々ト 人モ マタ 鬩ギ 合ウ……
Cait Sith : アトモス……
Cait Sith : 神と人とが反目し
未来と過去が混じりあう、ですって……?
Cait Sith : あの子たち……大丈夫かしらン……?
戻らなきゃ……嫌な予感がしますわっ……!一方、ジュノへと帰還した連合軍は…
Cousseraux : 「雪上の嵐作戦」は
失敗した。
Cousseraux : 何故だ?
お前は何をしていた? ラジュリーズ。
聞けば、独断で迂回部隊に加わったとか……
Ragelise : ……
Larzos : ……そ、それは! 私が
ラジュリーズどのに要らぬ情報を……。
Cousseraux : 黙れ。
今はそれは問題ではない。
Cousseraux : どのように
責任を取るつもりだ?
否、責任をとることすら許されぬと思え。
Ragelise : ……申し訳ありません。
いま一度、今一度どうか……
Cousseraux : 見苦しいぞ。
Ragelise : されど、クスロー卿!
あれを……ご覧になりましたか?
Ragelise : 現状の我々では……
このままでは、勝てません!
Ragelise : オレはズヴァール城で
見ました。空に渦巻く……あの禍々しい……
Ragelise : あれは血盟軍とも関連があるはずです。
我々は、更に情報を収集し、
この戦いを立て直す必要があります。
もう一度、やらせてください。改めて……
Cousseraux : ラジュリーズ。情けないぞッ!!
Ragelise : !!
Hagreface : 裏切り者め……
Ragelise : ……!!
Adhemar : 裏切り者ッ!
Lansoise : あんたのせいで
鉄鷹騎士隊のみんなは……
Ragelise : …………
Cousseraux : ラジュリーズ。
残念だが、これが皆の意見だ。
Cousseraux : お前を、連合軍、および
サンドリア軍から除籍処分とする。
二度と顔を見せるな。
Lilisette : そ、そんな……!
Ragelise : ……。
Vestillet : ラジュリーズ!
Vestillet : 戻ってこいよ!
俺が、なんとかするから!こうしてラジュリーズは軍を追い出される形となり
戦友のヴェスティーレが呼び止めるも無言で部屋を出て行き…
Portia : ……ご一緒します。
Ragelise : 辛い道になるかもしれないぞ。
Ragelise : オレにはもう
戻る場所はない。
Portia : 最初に申し上げました。
Portia : ラジュリーズさまと一緒なら
世界の果てまでお供します、と。
Ragelise : そうか……。部屋の外ではポーシャが待っていた
戦う為の力が必要だと、2人は再びズヴァール城を目指す
Lilisette : ……待って! ポーシャッ!
ラジュリーズさま!
Portia : さようなら。
リリゼット……
Ragelise : ……。
Lilisette : 待って!
行っちゃだめ……!
Lilisette : どうするつもり……?
また、ズヴァール城にいくつもりかしら……?
Lilisette : 追わなくちゃ、
Roard……!
??? : アタクシもいきますわっ。
Lilisette : ケット・シー!
いったい、どこ行ってたのよ。
Cait Sith : アトモスのところへ……。どうにか
時を食べるのをやめさせようとしたけど……
叶わなかったのン……。
Cait Sith : この期に及んで
あのふたりまで敵の手に落ちたら……
そーとーマズいですわっ!
Cait Sith : アータたち!
彼らの後を追いますわよン!こうしてリリゼットと冒険者、ケット・シーは2人の後を追いズヴァール城へ…
Lady Lilith : うれしいわ……
また、こうやって3人で
一緒にお話できるなんて……
Portia : ……
Lady Lilith : 昔はよく、一緒におしゃべりしたり
闘い方を教えてもらったりしたものね……
Lady Lilith : ……ねえ、
今でも昨日のことのように覚えているわ。
わたくしが十五になった時のこと……
Lady Lilith : わたくしが、ふたりに代わって
ヴァナ・ディールの指導者として
立った時のこと……
Ragelise : ……?
Lady Lilith : その志を忘れないよう、
怒りが、風化しないよう……
おかあさまから譲り受けた
この髪飾り……大事にとっているのよ。
Ragelise : 残念だが、お前の昔話に
付き合ってる暇はねえ……
Ragelise : お前は、知っているのか?
あの凄まじい気配の正体を……?
Lady Lilith : ……
Portia : この呪痕あってなお……生きて
戦い続ける道があると言ったわね。
Portia : お願い。この人に……
わたしたちに、力を……
Lady Lilith : 禍神、現るとき
冥夜の乙女、降り立ちて……
Lady Lilith : 血塗られしその翼もて
宙司る女神とならん……
Ragelise : 預言詩か……?
Portia : いいえ、巷にある言は少し違う……。
Portia : 禍星、現るとき
暁の神兵、降り立ちて
女神のさずけし翼もて
常闇照らす光とならん……
Lady Lilith : 当然だ。
これは我が未来に伝わる詩。
Ragelise : ……?
Lady Lilith : 良い機会だ。すべて話してやろう。
Lady Lilith : ふたつの未来と
それぞれの、神兵たちの話を……それからしばらくして、リリゼット達が到着する
Lilisette : ……リリス!
Lilisette : ふたりを返してッ!!
Lady Lilith : ……のこのこと
性懲りもない……。
Lady Lilith : 久しぶりの水入らずだ。
邪魔をするな。
Lilisette : はっ?
Lady Lilith : 今、ちょうど
聞かせていたところ……
Lady Lilith : 本当の黒い未来と
お前たちの、まやかしの白い未来の話を……
Lilisette : まやかしの未来……?
Lady Lilith : ……おやおや。
やはり、何も知らないのだな。
暁の神兵が聞いて呆れる。
Lady Lilith : お前たちの未来……
お前たちのヴァナ・ディールは、アルタナが願って
そこなネコがでっち上げた……
Lady Lilith : ただの、幻だ。
Lilisette : !?
Lilisette : なによそれ。どういうことなの……?
Cait Sith : ま、待って。
アタクシから、きちんとお話するわ……
いつか、言わなきゃと思っていた……のン……ゆっくりと重い口を開いたケット・シー
ケット・シーが言うには、本当の未来のヴァナ・ディールとは未だ大戦が続く暗黒の世界
今回のズヴァール城の包囲作戦が失敗したのも、この黒き未来の歴史の通りなのだという
Lady Lilith : しかし、その後……
焦土と化した世界で、諦めず着々と
力を貯えた者がいた。
Lady Lilith : 雪辱と無念を晴らすべく
再び、戦うことを選んだ者たち……
Lady Lilith : それが、わたくしたちだ。
Cait Sith : でもっ! でもっ!!
その手段は、とても
人として許されるものではなかったっ!
Cait Sith : 彼女らは、黒き神と契約し、
闇の王と同等の力を得たのですわっ……!
Ragelise : ……!!
Lady Lilith : ……そう。わたくしたちは、
この身を、不死の体に変えた。
終わらない大戦を、戦い続けるためにな。
Ragelise : ……まさか。
Larzos : お久しぶりでございます……
ラジュリーズどの。
Ragelise : ……お前、
ラーゾス……!?
Lilisette : ……でも、それじゃあ
わたしたちがいた、大戦が終わった
ヴァナ・ディールは……黒き神と契約し、その姿を歪ませてまで戦いを続ける人々を見て嘆いたというアルタナの女神
リリゼットと冒険者がやってきた白き未来は、アルタナの女神とケット・シー達が後から歴史を修正して作った「大戦に勝った」未来だったのだ
Lady Lilith : 分かっただろう?
どちらが、正しい? どちらが、正義だ?
Lady Lilith : わたくしたちがいた未来こそ
真の、ヴァナ・ディール。
Lady Lilith : お前たちのいた未来は、
遡って一瞬で作られた、ただのまやかしだ。
Lilisette : 本当なの……?
Cait Sith : ええ……。
Lilisette : どうしてっ?
なんで黙ってたのよ!?
Cait Sith : こ、これは……最重要機密で……
決して明かしてはならないと……
Lilisette : ……おかあさんの思い出も
おとうさんの記憶も……
全部、作りものってこと……?
Cait Sith : ち、ちがいますわっ!
Lilisette : でもっ!
Cait Sith : お願いッ、信じてッ!
アータたちは幻なんかじゃありませんわっ!
Cait Sith : アタクシたちは
少し、お手伝いをしただけ。
未来を作り上げたのは、まちがいなく
アータたち、人の子の力なのよン!
Lady Lilith : さあ、茶番はここまで。
お目覚めになった我が主が、おいでになる……
Cait Sith : ……ふたりになにをしたのっ!
アータっ……!
Lady Lilith : わたくしたちは
女神とやらの救済を待つほど、
気が永くはないのでな。
Lady Lilith : よりしろを用意し、自ら
力ずくで、未来を手に入れるまで。ラジュリーズとポーシャの足下に出現する魔法陣
そこから召喚されたのは…
Lady Lilith : 黒き神よ!
光を遮り、時を創りしオーディンよ!
Lady Lilith : 黒き神は、激しい情を好む……
憎悪、悲哀、憤怒、そして……
Lady Lilith : 愛……
Lilisette : !!
Lady Lilith : 寄り代の、
力と想いが強ければ強いほど……
Lady Lilith : 契約後の、わたくしたちの力は
より強大なものとなる……!
Ragelise : ……グゥゥゥゥッ!
Lady Lilith : さあっ! 契約なさい。
白き未来の可能性など
微塵も残らぬよう、消し去ってしまえ!
Odin : ……余を
呼んだのは……汝なりや……?
Ragelise : ……
Odin : ……存念を……申すがよい。
Ragelise : オレは……
戦い続けなくてはならん……
Ragelise : 軍を追われようとも、
帰る場所などもうなくとも……
Ragelise : 力を、くれ……
あの、闇の王に匹敵する、
奴を打ちのめせる強さを……!
Ragelise : ……鎮めてくれ……
この怒りと……無念をッ……!!そしてラジュリーズとポーシャは闇の炎に包まれると…
Lady Lilith : 見事耐えるとは、さすが父上……。
Larzos : 数々のご無礼、お許しください。
すべてあなた方を正しい道に導くための……
Ragelise : ……父?
Larzos : 左様、あなた方は
このレディ・リリスの
お父上とお母上であられる。
Portia : ……!?
Lady Lilith : おとうさま、おかあさま……
Lady Lilith : あんな、バカで軽薄な小娘なんかより
わたくしの方が、強くて立派な、いい娘に育ったわ。
そうでしょう?
Lady Lilith : うんといって。
そうしたら、わたくしあの娘を……
Lady Lilith : 殺してしまうから……!!一方リリゼットと冒険者は、冥護四衆のオドラールとアクウィラと対峙していた
Haudrale : あちらは、
親子水入らずの対面中だ。
邪魔をしてさしあげるな。
Lilisette : なによそれっ! やめてよっ!
みんなして……!!
Lilisette : ……Roard
Roard……!!
いったい、どうしたらいいのよッ!?
Lilisette : ……わたし、
猛烈に腹が立ってきたわ……!!そしてオドラールとアクウィラとの決着をつけるべく、リリゼットは短剣を抜く
後編に
つづく